何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

笹谷峠に登ってきた2024


GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 天気に恵まれたこないだの休みの日、歩いて笹谷峠に登ってきました。国道286号線のつづら折りを貫くように延びる古道が、現在でも登山道として通行できることは、山野郎や峠好きには知られています。初めて歩いて登ったのが5年前の今頃。その時の様子がいたく気に入って、以来今の時期に機会があれば、歩いて登りに行くようになりました。

国道をかすめつつ古道を登る。車が通れない道を登る愉悦

 冬季通行止め解除直前の今の時期は、車の往来がほとんどありません。開通準備中の作業車がときおり出入りするくらいのものです。古道は大部分の雪が解け、快適に歩けました。それでも路面が凍っているところもあったりしますから、やはりここは平地とは違います。

水場前の路面は凍結していた。やはり里に比べて峠は春の訪れも少し遅めだ。

 えげつない急登もなく、古道は至って歩きやすいように道が拓かれています。道を自動車で登れば鞍部まで20分ほどかかりますが、足でも40分程度で登れてしまいます。律令制の昔から、先人達が歩きやすい場所を選んで歩き続けた結果なのでしょう。






 鞍部からは朝日連峰がよく見えます。もうちょっと欲張って大関山まで行きたいところでしたが、時間の余裕を考慮して、本日はここで撤退。宮城側の国道の様子をちょっと見物して帰途に就きます。県境ゲート前には、宮城の除雪車が駐まっています。間もない春の通行止め解除に向けて、準備をしているのでしょう。
 気になったのは雪の少なさです。5年前に登った際は、今より少し後であったにもかかわらず、雪が残っているところがだいぶありました。それが今回は、かなり少ないです。やはりこの冬は小雪でした。山に登る分には楽であっても、こんな状況が続けば人間にもよくないのではないかと不安をおぼえます。

長谷堂に出張営業中フクダエンさんにて下山後の一服。
笹谷峠の水で淹れてもらった(おい)