何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「Division」

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 ひさびさの打ち込みプログラムネタ。細々とですが入力はあいかわらず続けているのです。というわけで今回はMSXプログラム大全集収録の「Division」です。


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 そのむかし、「バイナリィランド」というゲームがありました。それに触発されたのか、二体の自機を同時的に操作してクリアを目指すというゲームは、自作ゲームではわりと見かけたような気がします。本作もそうしたゲームで、悪霊の力で二人に分けられてしまった主人公・トミーとジミーを操り、元に戻る薬を集めていくという筋書きです。各ステージの目的は、画面内の薬をすっかり集めてしまうこと。ただしどちらでも悪霊にぶつかるとワンミスです。


 本作ではトミーとジミーを切り替えつつ操作します。トミーを操作中はジミーが動かせず、その反対も然り。悪霊は動けない方を狙ってきます。その習性を利用してうまく遠くへおびき寄せながら、動ける方で薬を拾っていくのがコツです。片割れと悪霊の位置に気を配りつつ、うまく切り替えを使いながら操作できないとクリアは困難。このアイディアが肝で、「アイディア賞ゲーム」と記事の見出しで褒められています。


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 ステージは全12面。BGM付き。悪霊を足止めしたり残機が増えるアイテムも登場。さらに面が進めば自機の位置が入れ替わる罠や新しい敵が出現したりと、なかなか盛りだくさん。こんな具合に全体的にはよくできているのですが、難点は難しすぎること。3面になると悪霊がとんでもないほどスピードアップして、いきなりクリアが難しくなります。自力では12面はおろかそこまでがやっとでした(泣)。
 それと非常に気になったのは、アイテムの見づらさ。配色の関係で文字がさっぱり読めず、何のアイテムかわかりません。「九仞の功を一簣に欠く」。全体のまとまりが非常に良いだけに、詰めの部分が気になりました。