何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

10行チャレンジ結果発表

Just over three months ago MRC's tenliner challenge was announced. The goal was to let people make a game, demo or tool within the limit of only ten lines of Basic code. To spice things up, participants got the liberty to use one media file for either graphics or music.The response to this challenge was of a greater proportion than we'd ever dare dream. No less than nineteen (!) submissions were done by people from all around the world. Contestants honoppe with Arrows and OldBitsRulez with Fog Hunter registered to MRC around the start of the challenge while MR.GHOST with Sidestep isn't a registered MRC user at all.

自分も審査員として関わっている、MSX Resource Center主催の
MSX用自作プログラムコンテスト「10行チャレンジ」の結果が出ました。
まずは審査員として、参加者のみなさまがたにお礼申しあげます。
ご応募ありがとうございます。およびお疲れさまでした。
作品はMSXが普及したオランダやスペインを中心に6カ国より全19作品が応募。
スペインKOTAIさん製作「バブルドリーム」が最優秀、
続いて同じくスペインImanokさんの「シュリケン」、
またスペインviejo_archiveroさんの「ランナー2000」が次席・三席に入賞しています。
上位入賞作品はもちろん、いろいろ面白い作品が揃ってますので、
ご興味のある方はDLして遊んでみてください(おい)。
turbo R高速モード推奨作品がけっこう多いので、tRがあった方が良いでしょう。


さておき一応審査員として、
審査方法はどこかに明記しておいた方が良いと思うのでここに書いときます。
審査員はMSX-BASIC Game blogspotのAdolfo Gonzalezさんと
MRCクルーのMeitsさん、同じく自分こと本名荒井の3名。
各作品、演出・スピード・オリジナリティ・ハマリ度(Addictiveness)・
遊びやすさ(Playability)・外部ファイル活用度について
それぞれ10段階で評価し平均点を算出*1
審査員3人でさらにその平均点の平均を出し得点とし、それで順位を付けました。
同得点となった作品については、審査員それぞれのランキングを参照。
審査員一人ごと、上位だったものに0.1のボーナスポイントを付与して差を付けています。


審査に加わって思ったのは、日本とヨーロッパの物づくりに対する考え方の違いでした。
日本のショートプログラムは、ファンダム等に掲載されていた1画面プログラムのように、
プログラム単体で完結し、MSX1でも高速に動作するコンパクトなものをよしとしますが、
「外部メディアファイル使用可」のルールやtR推奨作品の多さが示すように、
ヨーロッパでは、与えられた条件は存分に使って最大限に作り込むことを
よしとしているように思われます。
とはいえ、どちらでも優れた作品が出てくれば万々歳。
今から2回目の開催が楽しみなところであります。

*1:外部ファイルを使っていない作品やツール類は、関係のない項目を抜いて評価