何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「SEEK」





また一本プログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回はTETSU100%さんよりリストを提供していただいた
ログイン85年8月号掲載作品「SEEK」です。
有名な鬼畜系エロゲーと同じタイトルですが、
本作は至って健全な全年齢用STGです(おい)。
ストーリー等の類はないのですが、
自機の名前が「ノアノハコブネ」で敵弾は「アジサイ」、
敵のデザインもどこか悪魔っぽくて、ちょっとオカルトっぽい雰囲気です。





内容は「ゼビウス」を強く意識しただろうSTG
対空砲と対地弾*1を使い分け、空中物や地上物をバシバシ破壊して、
ハイスコアを目指そうぜというものです。
当時のSTGらしくエンディングはなし。エンドレスでループするという仕様。
短いながらやけに耳に残るBGMも「ゼビウス」を意識したのかなという気がします。
敵の種類や攻撃パターンに変化が少ないのと緩急やスピード感に乏しいゆえ、
今やるとどことなく単調でやや大味。
MSXゼビウスをやるのが難しかったことは想像できますが、
1985年当時のMSXSTGは、市販品でもこのようなものでした。
当時打ち込みプログラムでこれだけやっていれば、
むしろ頑張っていると言ってよいです。
「ゲームランド」のサンプルSTGもこんなものでしたし(おい)。





本作の売りは数々の隠れキャラ。
特定の場所に対地弾を撃ちこむと様々な隠れキャラが出現し、高得点が得られます。
その数は誌面でも「隠れキャラクターゲームだ!」と紹介されているほど。
ソルやスペシャルフラッグの影響と思われますが、
ひたすら敵を撃墜してハイスコアを目指すというストイックさや
隠れキャラを売りとするあたりに、「グラディウス」や「ダライアス」以前の
昔懐かしいものを感じるのでありました。


最後になりましたが、リストを提供してくださったTETSU100%さんに、
この場を借りてお礼申しあげます。

*1:ちゃんと照準まで表示されます