何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

M-TYPE

昨日言ってたリスト2が無事打ち終わったのでここでご紹介。
本日採り上げるのはベーマガ89年2月号掲載のMSXSTG「M-TYPE」です。





...とまぁ、ご覧のとおりのなんちゃって「R-TYPE」ですな。






本作で目を惹くのはなんといってもそのグラフィック。
壁の地形などMSXのグラフィックでそれらしく描かれており、
さらにどこかで見たような敵キャラもちらほらと。
R-TYPE」のお約束、波動砲も撃つことができまして、外見はそれっぽくできています。
プログラムの主要部分はマシン語化されているため、動作自体は極めて高速。
ただしドプケラドプスやゴマンダーといったおなじみの
グロカッコイイボスキャラは登場せず、操作性や当たり判定もけっこう大雑把。
敵を避けながら一定距離を進めばクリアとなりますが、
面ごとに顔ぶれが変わるでもなく展開自体は非常に淡泊で、面白味には欠けます。





その昔、アーケードゲームを打ち込みプログラムで再現しようというのは
よく見られたことだったわけですが、それは「R-TYPE」も例外ではありませんでした。
当時ベーマガは、Bug太郎さん制作の投稿作品「N-TYPE」に端を発する
「なんちゃってR-TYPE」ブームの最中で、これに続けとばかりに
各機種でR-TYPE風のゲームが作られ投稿されていました。
本作もそうした流れに乗って現れた作品だと言えます。





ついでにコレを入力した後、MSX版「R-TYPE」をやってみましたが、
その出来の微妙さにアレだとか迷移植とか言われるにもかかわらず、
投稿プログラムより遙かに遊びやすくて面白いことに、
プロとの違いというものを感じてしまったのでありました(おい)。
もっとも、その点については制作者も「受験生だから作り込めなかった」と
弁解してまして、MSX-BASICでこれだけやっていることは、素直に凄いと言うべきでしょう。
ちなみにマシン語ルーチンがディスクのワークエリアに配置されているためテープ専用。
例によって動画を用意しましたのでどうぞご参考に。