何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ゼータ2000」買った




M_tさん復帰記念にこんなネタを。
以前「難しすぎて買うのをためらった」とか言ってたわりに、
なんだかんだで結局買ってしまいました。「ゼータ2000」。
気になって以来、駿河屋さんの新入荷情報をまめにチェックしていたんですが、
意外な人気タイトルらしく、入荷したら程なく売り切れるという有様で、
これまで入荷するたびに先客さんの後塵を拝し、
駿河屋さんの「現在品切れ中です。大変申し訳ありません。」メールに涙を呑むこと二、三回、
それでも懲りずに待ち続けた結果、まぁ、悪運がいいというか、
思う一念岩をも通すというか、先日またまた入荷がありまして*1
今度こそようやく購入することができました*2


それで最大の懸案だったイメージ化も無事済んで*3
ついにうちのパソコン上で遊べるようになりました。よかったよかった。





「ゼータ2000」は、1985年発売のMSX用RPGで、制作会社ピクセルの代表作となっています。
アウトロイド」や「ファランクス」と並び*4
テープ時代のMSXで人気を博した作品として、往年のユーザーには記憶されています。
プレイヤーは超能力戦士NEOを操り迷宮のような地下都市を探索し、
人類破滅要因の一つであるスーパーコンピューター「ゼータ2000」の破壊を目指します。
サンダーボルト」の記事で触れたとおり、「NEO伝説」なる構想の下に作られており、
本作はその記念すべき第一作目ということになります。
売りは3D迷宮表示と、ファンタジーとは全く異なるSFの世界設定。
特に「高速3次元ズーミングスクロール」と称する滑らかな3D迷宮表示は、
MSXでは相当に高度なもので、当時のユーザーは非常に驚いたことでしょう。
てか21世紀になって10年が過ぎた今でさえ、
荒井が見てスゴいぜカッコいいと思ったほどですから(おい)。


ただしその分移動操作は独特で、慣れないとすぐ迷います。
それと盛んに指摘されていることですが、とにかく序盤から敵が強すぎて、
改造でもしない限りゲームになりません。「ソーサリアン」の不老不死でもあるまいに!
このピクセルという会社、技術力は相当に高かったのですが、
どこかセンスがずれているというか、ゲームバランスの取り方が破滅的に下手で、
ある種「クソゲーメーカー」として、その名を伝説としてしまっているわけです。





しかしこの作品、やはり超絶技術を盛り込んだMSX初期の意欲作ということで、
MSXユーザーとして、憧れや思い入れは強いものがあります。
荒井がこの作品を知ったのは、86年頃のMマガに付いてきた「MSXオールソフトカタログ」でした、
見開きページに大きく掲載された画面写真や紹介文等を見て
「こりゃ凄い!面白そうだ!」とわくわくしたことは今でも覚えてます。
近年ゲームを少し弄る機会があって、あんまりなゲームバランスであることも
一応知ってはいるのですが、それでもやっぱり欲しいと思ってしまうのは、
当時のわくわく感や憧れとでもいうものを、いまだ引きずっているからなのでしょう。
気になっていたわりになかなか縁がなく、手にしたのはやっと今になってしまいましたが、
25年の時を経てようやく家に迎えることができたのは、やっぱり感慨深いものがありますね。
気が向いたら拙サイトでネタにしようと思います。
ちなみに購入価格はほぼ定価の4700円。高いのか安いのか。


ところで、イメージ化していて気になったことなんですが、
テープの片面になぜかほぼ同じローダープログラムが2本続けて記録されてます。
取説に従って冒頭からロード・ランしようとすると見事に暴走するのですが、
他のテープも同じなんでしょうか?

*1:よりによって来月車検で、こないだ古本で一散財したというこのタイミングで!!(泣)。

*2:それでもここ半年間で4回ほど入荷を確認しているので、テープソフトとしては比較的入手しやすいのかもしれません。

*3:テープソフトは「動作確認してません」の但し書き付きで販売されており、動くかどうかは実際に試してみるまでわからないところがあるのです。

*4:でもなぜか山下章先生の「AVG&RPG II」のRPGカタログには載ってませんでした。