何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

底本と定本

ゲーム内容に大した新要素がなくても、イースファンならこれである程度は、このリメイクに納得してしまう。そう考えるのはファンを甘く見すぎだろうか?もちろん欲を言えばキリがない。例えばオリジナルが機種によってBGMが違っている部分があり、それら全てのBGMを収録してほしいだとか、音楽だけではなくグラフィックもPC88版に切替させてほしいといった声もある事だろう。ただ、それらがないからと言って「ダメなリメイク」と言う人は少ないように思われる。要はオリジナルのファンを「どこまで納得させられるか」なのだ。求める声が多いからこそ、リメイク作品はいつになっても尽きないわけだが、どのようなリメイクがオリジナルのファンも納得できるリメイクと言えるのか?じつは永遠に解決できないテーマなのかもしれない。

今回のリメイク版は、10年ほど前の「エターナル」が基本になっているわけですが、
「エターナル」発売決定当時には、「88版のグラフィックと音楽を
今風に差し替えただけの物では困る。新しい技術と解釈でもって、
新しくゲームを作り込んで欲しい」という声がありました。


その後「エターナル」は2001年の「完全版」を経て、
今度のリメイクにつながるわけですが、なんだかんだで「完全版」も今度のも、
「エターナル」の音楽・グラフィック差し替え版にすぎないことを考えると、
今更こんなことを言われてもと言う気はします。


「集大成」とはいうものの、10年前の「エターナル」から大きく変わる物ではないんですよな。
「エターナル」はリメイクと呼ぶにふさわしい内容でしたが、
その後の作品は所詮「リメイク版の焼き直し版」ですから...