何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

本当に簡素なのか?

パソコンからボタンが消え、テレビは配線が不要に−。米ラスベガスで10日(日本時間11日)閉幕した世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)で、近い将来のデジタル家電の姿が垣間見えた。情報の入力と表示ができるタッチパネル画面や、無線技術の進歩を背景に、家電が「よりシンプル」に進化しようとしている。

その昔「トムとジェリー」の幕あいアニメに「うらやましいテレビ」というのがありまして、
それで「テレビのスイッチはたくさんあって面倒ですが、
未来のテレビはただひとつでOKです。」と称して、
ぱっと見は一つのダイヤルしかないけれども、
実はそのダイヤルの中に小さな押しボタンやら別のダイヤルやらが
ごっちゃりついていて、結局もっと使いづらくなって本末転倒というネタがありました。


シンプルなものというのは、単に操作方法や接続方法の問題ではなくて、
頑丈にするため壊れるところを減らすとか、
使いやすくするために機能を絞るとか意匠を勘案するとか、
そうした割り切った設計思想があってのものと思います。
外見をすっきり見せるための「シンプル」ならば、
それは「ダイヤル一つしかないテレビ」とあんまり変わらないのかなという気もします*1
「全身が映るタイプテレビ」一推し荒井でした。

*1:余談。目の見えない方にタッチパネル操作は酷なのだそうで。