何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

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 おとといきのうと荒井は忘年会に行ってきたのでありますが、その二次会はカラオケだったのでありました。参加者の平均年齢はおそらく70歳以上です。
 通信カラオケなので、めいめい歌いたい曲を選曲用コントローラーに入力していくのですが、どういうわけか多くの方がうまく入力できません。そこで荒井は「使い方が分からないから代わりに入力してくれ」と何度も頼まれました。
 その面々とは去年の忘年会でも同じところにカラオケに来ていたのですが、その時はみなさん何の問題もなくコントローラーを操作して、好きな曲を歌ってました。なのでどうしてだろうと思ったら、去年と違っていたところがありました。コントローラーが従来の数値入力式のものから、タッチパネル操作式のタブレット型端末に変わっていたのです。


 おや、と思いました。そのタブレット型コントローラーは、タッチパネル上に「曲名」「歌手」「新曲」等々、文字でわかりやすく表示されたボタンもあれば、スクリーンキーボードでかなも打てます。これらグラフィカルに表示されたボタンをタッチするだけで、従来型のコントローラーよりも直感的に高度な検索ができるはずなのですが、それに手間どって使えなかった方が多数いたわけです。
 平均年齢の高さのせいではありません。なぜなら一行はリストから番号を拾ってリモコンのボタンで入力するという、面倒な操作をあたりまえにこなしていたのですから。


 一見スマートに作られた操作系であっても、それが誰にとっても使いやすいかとか、一目でわかるかというのは別ではないか。操作系というものについて考えさせられたできごとでありました。