何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「Activity for Employment」

上沢とは作者さんの名前です

 というわけで本日も動作確認が終わった打ち込みプログラムネタ。Mファン90年12月号より「Activity for Employment」です。
 題名は「就職活動」ぐらいの意味のようです。主人公は就活中の若者・上沢クン。大の方向音痴の彼を、無事会社訪問させようというストーリーがあったりしますが、要はピープホール式のヨッパライゲームです(おい)。
 ヨッパライ式に上沢クンを操り、マップ上のどこかにあるゴールこと会社にたどり着くのが目的です。道路からはみ出すとゲームオーバー。気をつけて操作しましょう。

会社を探して移動中。初見プレイだと意外と迷う

 正直、ヨッパライゲームはありふれた存在です。ピープホール表示と組み合わせたものも数見かけます。その中でいかに他との違いを打ち出せるかが、採用作品とボツ作品の違いだったことは想像に難くありません。本作の場合、それは迷路ゲームに仕立てたところでしょうか。

赤い丸が会社です。どういう社屋なんだ…

 マップはところどころに分岐があったり、行き止まりがあったりするものの、基本、そう複雑なものではありません。しかしピープホールゆえ一部しか表示されないため、思いのほか迷いやすいです。しかも操作がヨッパライ式ですから、気を抜くとコースアウトして失敗してしまいます。このままならなさが妙味です。
 なお、ゴールに時間制限はありません。時間にルーズなヨッパライでも会社訪問させてくれるなんて、太っ腹な会社ですな(おい)。

松山鷹志ヴォイスで喋るのも無理はない

yamadera-basho.jp


 山寺の芭蕉記念館に企画展「今昔 妖怪・もののけ展」を見に行ってきました。「おくのほそ道」の殺生石の下りに九尾の狐の話が出てくることにちなみ、古今の妖怪を描いた文書や絵画を紹介するという展覧会です。芭蕉記念館の企画展は、しばしば面白いテーマを取り扱うので、ちょいちょい見に行ってしまいます。こぢんまりとしているからすっかり鑑賞しきれるところもよいですし。


 それで展示された鬼やら水妖やら白澤といった伝説の妖怪の絵を眺めていますと、現代の絵師がカッコイイモンスターやブキミなクリーチャーをこぞって描いているのと同様、昔の絵師さんも、カッコイイ妖怪やおどろおどろしい幻獣を描きたくて仕方なかったんだろうなとおもわれたのでありました。昔も今も、絵師の想像力をかき立てる魅力的な画題なのでしょうな。

当然こちらにも寄ってきました。河内晩柑ようやくありつけたぜ

荒井のいた小学校ははじめから器がありました

www.yamagata-np.jp


 天童で今まで続いていた、米飯給食のため空の弁当箱を持参する制度が廃止されたというお話。
 例によってお題と記事は関係なく、荒井の小学校では、自分が中学年ぐらいだった頃に米飯給食が始まりました。ただし妙に臭くてあんまり旨くなかったことはおぼえてます(おい)。今はもっと旨くなってるんでしょうなぁ。

「STRAWBERRY ISLAND」




 本日はたまっている動作確認MSXゲームプログラムより「STRAWBERRY ISLAND」(Mファン90/12)のご紹介です。


 見るからに古き良きサイドビュー式固定画面パズルゲームです。主人公のてるてる坊主を操り、画面内のイチゴを採り尽くしましょう。しかしてるてる坊主はひ弱です。ジャンプもできなければ、足場のないはしごには取り付くこともできません。
 そのかわり使えるのが「爆弾」です。爆弾は仕掛けるとカウントダウンが始まり、0になると爆発します。爆発すれば周囲の物体を吹き飛ばします。各面ごとに使える個数が決まっているので、どこにどう仕掛けるか、どう使うかをよく考えなければいけません。無論、自分が爆風に巻き込まれればアウトです。

足場にしたり空中に仕掛けたり。爆弾を活用しないかぎりクリアは不可能だ。

 類似の作品に比して、本作はかなりアクションゲーム寄りの作りです。攻略するにはパズルを解くための頭脳のみならず、シビアなキー操作も必要です。
 落下しながらお目当ての位置に着地するとか爆弾を仕掛けるなんてアクションは序の口です。中には爆弾を仕掛けたら足場を爆破される前にすかさず移動するとか、カウントダウンの時間を利用して爆弾そのものを足場にして使うとか、時には発破時の硬直時間を利用するなんてテクニックも必要となります。少しでも操作を間違うとクリア不能になる局面だらけ。プレイ感覚は見た目以上に緊張感があります。失敗してもやり直せるギブアップやコンティニュー完備で、リトライし放題なのはありがたい配慮です。

イチゴがよく描けてますな

 いわば本作は「頭脳とテクニックで解くパズルアクション」です。オールBASICゆえの若干の操作性の鈍さこそ気になりますが、悪くはないコンセプトを備えています。難しくて、例によって荒井はリスト改造してエンディングを拝んでやりましたけど(おい)

またまたスリッパ新調した

今度はタカナシさんの

 というわけでこれまで履いてた家用のスリッパがいいかげんすり切れてボロボロになったので、また新しいのを買いました。汚れややれが目立つようになった頃から買い換えを検討していたのではありますが、無精ゆえあとまわしになってました。かれこれ半年くらい(おい)。今度のも河北町産のかほくスリッパです。地元に名産地があるのなら、地元産を使いたくなるのは山形県民の性です。
 ググったところによるとスリッパの寿命は3ヶ月から1年程度。当ブログの記録を漁ると、前のは2年ほど履いてたことになります。やはりかほくスリッパは他のよりは保つということなのか。近年は谷地のひな産直センターで常時販売しているので、気軽に買えるようになって助かります。

山の名前

 今でこそ山歩きが趣味の荒井ですが、そのむかし、子どもの頃は毎日見上げる近所の山でさえ、何と呼ばれている山なのかわからないという有様でした。見えている山が何山であるか判るようになったのは、まったく峠巡りや山歩きをするようになってからです(大汗)。


 小学生だった頃の印象的なできごとがあります。その日はよく晴れていました。休み時間、教室に戻ってみると、黒板いっぱいに書かれた大きな文字で、担任の先生がこんなメッセージを残していました。「校舎の3階に行ってご覧なさい。鳥海山がよく見えますよ!」
 そのメッセージに従って校舎の3階に行ってみると、窓からそれはすてきに、てっぺんに雪を戴きなだらかな裾野を青々と伸ばした大きな山の姿が見えました。そうか、あれが鳥海山という山なのか。おぼえとこう。
 それまで鳥海山は何度となく見えていたはずでした*1。しかしそれが何という山であるかはそれまで全然気にしたことはなく、いわば、見えていたのに、見ていませんでした。以来、荒井はその山が鳥海山という山である、と認識するようになったのであります。


 山の名前は実際に山を示して何山だと認識しない限り、なかなかおぼえられません。山に限らず身近にあるものであっても、それが何と呼ばれるものでどのようなものであるか、改めてこうだと示されないと、意外と認識はされないものです。
 いくら故郷の文化や自然が豊かなものを備えていても、教えられない限りはその豊かさに気付きません。ですから大人は子どもさんに対し、かの担任の先生のように、「あの山が鳥海山だよ、あの山が月山だよ、あの山は…」と、たびたび指さして教えることが必要なんだろうなとおもうのです。

*1:山だらけの山形県に暮らしていれば、鳥海山や月山級のデカい山はどこかで自然と目に入ります。

地下鉄が地上を走るのはそんな珍しいことでもないらしい

kahoku.news


 例によってお題と記事は関係なく、仙台の地下鉄南北線は、終点泉中央の手前、八乙女のあたりで地上に上がります。そのむかし乗った際、地下鉄なのに地上に出るのが中途半端に感じられ、東北の地下鉄はやはり田舎仕様なのかと妙な敗北感をおぼえたものです(おい)。


 あれから東西線もできて、仙石線も一部地下化したという話を聞きましたが、最後に地下鉄に乗ったのが20年前。すっかりご無沙汰です。