何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「わなげーむ」

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輪投げのゲームだから「わなげーむ」

 というわけで本日もMSXプログラムネタ。Mファン90年5月号より「わなげーむ」です。
 ありていに言って輪投げのゲームです。画面左の台に輪っかを投げ入れましょう。入れば成功、外れれば失敗です。輪っかを投げる強さはパワーゲージ式で決定します。ゴルフゲームとかでよく見るアレですな。力加減で輪っかを放るかんじがよく出ています。全部で20投して、成功した回数を競います。成功した回数によってコンピューターがけなしたり褒めてくれたりしますので、好成績目指してがんばりましょう(おい)
 ポイントは輪っかを投げる位置が毎回変わること。輪っかの飛距離や軌道は投擲時のパワーの強さによって決まります。位置に応じて投げる強さを変えることが、うまく投げ入れるためのコツ。この仕様のおかげで、単調さを感じません。操作性もテンポも良好。1局20投というほどほどの試行数も、中だるみせずに遊べてよいです。

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20回全て成功するとこうなる。エミュのステートセーブ機能使って見てやった(おい)

 特筆すべきは輪っかの挙動の良さです。成功すると輪っかは小気味よく震えながら台に吸い込まれるように入っていきます。飛距離が足りずに台にぶつけてしまうと、キン!という効果音とともに弾かれます。輪っかを投げると下に影が表示されるところも、リアルな臨場感を出すのに一役買っています。好成績を挙げようと、夢中になって遊んでしまいました。

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「うまい!」 自力でやるとこのくらい。褒められたぜ

「ラーフ」

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主人公の名は英語の「LAUGH」をもじったものらしい。

 例によって一画面プログラムはあっという間に入力が終わります。でもプレイとレビューが追いつかないだけ(おい)。
 というわけで本日もMSXプログラムネタ。Mファン90年5月号より「ラーフ」です。


 顔だけの丸い主人公ラーフを操り、フィールドを右へ右へと進み、ゴールを目指しましょう。画面は右から左へとスクロールします。フィールドにはところどころ穴が空いているので、ジャンプで飛び越えましょう。また、画面右からは敵キャラ・ラファットが近づいてきます。これも避けてやりましょう。穴に落ちたりラファットにぶつかると「いのち」こと体力が減ります。「いのち」が0になったらゲームオーバーです。ラファットは踏みつけて倒すこともできます。倒すと1点プラスなので、積極的に狙いに行きたいところです。


 このゲーム、遊んだ感じが何かに似ているとおもったら、かの「スーパーマリオブラザーズ」でした(おい)。ギミックの豊富さやステージのバラエティ、操作性、演出等々の面では比べるべくもありませんが、「ジャンプが肝の横スクロールプラットフォーマーアクション」という点はスーパーマリオと同じです。さらに一画面プログラムであるにもかかわらず、どんどん横へ突き進んでいくワクワク感、ジャンプで地形をかわす楽しさ、アクションで敵をやっつける気持ちよさ―すなわち横スクロールプラットフォーマーの魅力をしっかり盛り込んでいるのは驚愕に値します。


 作者さんのコメントによれば、当初パワーアップのないスーパーマリオだったのが、飛行機に変身できるようにしたところ「テグザー」みたいになって、それを改良した結果、この形になったのだとか。なかなかおもしろく遊べる作品です。

 

今はradikoあるから

 先日、雪で衛星放送の映りが悪くなったため、アンテナ工事を頼みました。
 その際、現在使っていないVHF用アンテナを取り外してもらったのですが、そしたらうちの兄のオーディオコンポのFMラジオの感度がてきめんに落ちました。件のコンポにはアンテナを外付けして使っていまして、それが外したVHFのアンテナだったのです。兄弟ともどもすっかり忘れてました(おい)
 そういえばVHFのアンテナはFM放送のアンテナとしても使えたのでありました。永らく忘れていた知識でした。

「ALPHABET」

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静止画だとどれが自機だか判らねぇ(おい)

 正月だからといって何か特別なことをやるでもありません。元日起きて最初にやったのは家の前の雪かきでした。
 というわけできのうに引き続きMSXプログラムネタ。Mファン90年4月号より「ALPHABET」です。
 自機はアルファベット。上からもアルファベットが流れてきます。自機を動かし、ABCの順に従い強くなるアルファベットにぶつかりましょう。ぶつかると自機が次の文字へと「成長」します。かくしてZまで成長させ、Zにぶつかればゲームエンド。それまでのタイムを競います。
 この手のアルファベット順に「弱い奴から狩っていく」ゲームは数ありまして、本作もその一つになりましょうか。その多くが基本、自分より強すぎる文字にぶつかると自分がやられるというルールを採用しているのに対し、本作は強すぎる文字も平気で攻撃できます。ただし自分より弱い字に攻撃すると即ゲームオーバー。成長するほど攻撃できない敵が増えるというアイディアは、類似の他のゲームと違ったユニークな趣向です。上から降ってくる文字と戦うというゲームシステムも、この手のゲームでは珍しくちょっと新鮮です。


 ただし全体的には完成度の低いところも。スクロールのせいか、狙い通りに自機を動かし敵にぶつけづらく、操作にもどかしさがあります。それと展開が乱数に左右されるため、クリアがなかなか難しいです。本作も昨日の「MINI JUMP」同様の1行プログラムなんですが、編集部ではダメな例として採り上げられていたのでありました。

「MINI JUMP」

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年が明けてから入力しました

 新年早々プログラム。本年一本目はMファン90年2月号より「MINI JUMP」です。
 題名が示すとおり、本作はジャンプアクションゲームです。画面右側から壁が迫ってきます。左側のドットが自分です。壁が近づいてきたらジャンプして超えましょう。ぶつかったらゲームオーバー。それまでの得点が表示されます。
 壁は高さが違ったり、間隔が広かったり狭かったりします。それに対してジャンプの軌道は同じなので、タイミングを見計らって踏み切るのが巧く飛び越えるコツです。ジャンプすると放物線状の軌跡を残すのがきれいですな。
 本作は1画面プログラムです。つまり全てのコードが1行255文字内に収まります。その中で壁の高さや間隔を変える処理を入れるなど、面白さへの配慮がうかがえます。そしてスクリーン5を採用して、なんと1ドット単位の横スクロールを実現しているのも、なかなかに感心してしまいます。


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