何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

旧柏倉家住宅に行ってきた

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 永らく気になっていた旧柏倉家住宅を見学してきました。江戸時代初期、紅花栽培で栄えた豪農が建てた古民家で、中山町の西の山際、岡地区にあります。国道458号線沿いにあるもんだから、そばを通るたび毎度どんなもんか興味があったのですが、例によってなかなか機会を作らず時が過ぎ、今日になってようやく行ってきたという次第です。


 豪農の屋敷らしく、玄関には大人数の煮炊きをまかなえるだけの大きなかまどがあり、欄間や長押なども細工に凝ったものです。圧巻は蔵ひとつがそのまま仏堂になっている仏間。東本願寺の許可を得て同寺院の縮尺サイズで建立された絢爛な内陣や透かし彫り、漆塗りの湯屋など、江戸時代の富裕層のすることは桁外れだなと、口をあんぐりするばかりなのでありました。
 目下ひな祭り開催中で、平日にもかかわらず来客の姿もちらほら。目当ては同家が所蔵する由緒ある雛人形の展示です。串に刺したマシュマロやみかんを囲炉裏の炭火で炙って食べるなんてもてなしもやってまして、すっかりごちそうになってきました(おい)。


 うちに帰ってから知ったことですが、同住宅は2017年に中山町に寄贈され、以来、資料整理のため一般公開を取りやめているのだそうです。荒井はひな祭りの特別公開にたまたま訪ねたようで、運が良かったのでありました。


 ちなみに建物内は写真撮影禁止です。外観画像のみなのはそのためです。すまん(おい)。