何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

二口峠通れたぜ


GR DIGITAL IIIで撮影


今日は休みにもかかわらず職場の健康診断でどこにも行けない予定だったんですが、
胃の造影検査もなく予想以上に早く片付いたので、
この晴天棒に振るまじと急遽、単車で二口峠に行ってきたのでありました。
目当ては先日通行止めが解除されたばかりの二口林道の現況確認と走破。
今年は夏場に清水峠経由で歩いて行ってるのですが、通り抜けできるというのなら、
二口峠ファンとして通り抜けしたくなるわけですよ。









今の時期の二口峠といったらなんといっても紅葉です。
去年行ったときは紅葉狩りに来た車の大渋滞に目を丸くしたものですが、
今日は平日だったせいか、それとも見頃までいま少し早いせいか、
車の数はぼちぼちといったところで至って静かなものです。
しかもこちらは単車ですから、好きなところで単車を停め、
思い切り二口峠を満喫してきたのでありました。
やっぱり行くなら平日、単車が最高ですな。






もちろん宮城側の番所跡も見てきました。
番所跡にあるという旧い墓地を確かめてくることも、今回の大きな目的です。
「歴史の道調査報告書」の記述をもとに翠雲荘のあたりを探ることしばらく、
すぐ近くで教室二つ分ほどの広さの墓地を見つけることができました。
この墓地には歴代の境目守が眠っており、峠に残る貴重な史跡であります。
すっかり忘れ去られて薮に埋もれているのでないかと思ったらとんでもない、
あたりはそこのところだけ綺麗に苅り払われ、最近線香が焚かれた痕までありました。
深い山奥にあるにもかかわらず、今でもお参りに来ている人がいることを知り、
深く胸を動かされたのでありました。
ついでにこの墓地のすぐ近くには感じのいい沢もあって、こちらも嬉しい発見でした。






今年は春先の大雪や先日の台風で、秋保に近いところがずいぶんやられたようですが、
なんとか工事が間に合い、今期も無事通り抜けできるようになってました。
二口峠にはこれまで10年以上にわたって、行ったり来たり
すれ違ったり追い返されたりと、いろいろ遊ばしてもらっているわけですが、
そのたびに新しい魅力に気付かされます。
磐司磐三郎や円仁が魅せられるのも無理はないなと思う次第です。