ただし、僕が注目するのはこの仕組みではなく、「オリンパス・ペン」というネーミングと、そのデザインだ。 オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで、「ペンF」でハーフサイズシステム一眼レフとして人気を博した。ちょうど僕が子供の頃に流行したカメラだ。 小型のカメラながら、金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。 ある心理学者に取材したときに聞いたのだが、「子供の頃の憧れは大人になっても強く心に残っている」という。 「オリンパス・ペンE-P1」は、そんな想い出をくすぐって止まない。デザインは間違いなくペンの仲間であり、ちょっと手を出しづらい価格と金属を強調した質感、コンパクトカメラにはない画質が物欲をそそる。
オリジナルのペンFを揃えた方が幸せになれると思う荒井でした。
個人的には、この程度でオヤジを気取るのもどうかという気が。