何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ダイヤル」でなくて「ダイアル」な

35mmフルサイズのカメラなのに縦型ボディ、フィルムの巻き上げはボディ下部のゼンマイ式ノブを回す、レンズ周囲には露出計の小さな円窓が囲んでまるで電話のダイヤル(!)のよう、シャッターボタンもボディ前面にレイアウト。これだけデザインが前衛的過ぎると、一般の売れ行きには結び付かないのも無理はない。しかし、金属製カメラに保守的なデザインがこびりついていたこの時代に登場して、その後も鮮烈なイメージを残してくれた意義は大きい。角形の金属ボディとシンプルなデザインは、今でいえばキヤノンのIXYシリーズで再生されているだろうか。でも、何といっても40年前のこちらが勝ち。

http://web.canon.jp/Camera-muse/camera/index.html
キヤノンカメラミュージアム」 キヤノン株式会社


詳しい仕様はキヤノンのサイトにも載っているのですが、
ダイアル35がハーフ版カメラであることは、
旧い写真機をちょっと知っている人の間では常識だと思っていたのですが。
ダイアル35のデザインの斬新さは、縦ゆえの部分が大きいと思う荒井でした*1


ダイアル35のデザインには、アスペクト比が縦長になるハーフ版ゆえ、
横長構図で撮影するためには縦持ちにした方が便利という、機能的な理由もあるんですよな。

*1:実は横にするとグリップが飛び出ている以外はさほど珍しいデザインでもなくなります