リニューアル版は漫画原作への「原点回帰」をスローガンに、単行本全45巻と単行本未収録作品集全5巻をすべて読み直す一方、設定の「現代化」も図られた。吉川さんは「藤子先生の作品は日常の中の『SF(すこしふしぎ)』がコンセプト。こうした要素を入れていくためにはまず、子供たちの日常生活をしっかり描くことが前提となる」と話す。 19年春から登場人物の服装が現代風になり、スネ夫はイマドキのパーカーにひざまである半ズボン姿に、しずかちゃんは夏場、キャミソール姿で肩を出した。 ただ、のび太たちに携帯電話を持たせるかどうか、そして塾に通わせるかどうかは議論が続き、結論は出ていないという。 「いちばん流行に敏感なスネ夫には、携帯を持たせてもいいのではという意見もあったが、まだ時期尚早となった。塾にはスネ夫だけ何度か通わせているが、みんなが塾に行くようになると学校帰りにいつもの空き地で集まれなくなってしまう」
イエオンやチョコQ、電子ゲーム、ミニ四駆等々、流行には敏感だったF先生ですので、
ご存命なら、それなりに上手に物語に取り込んでいたんでないかと思います。
さておき、ドラえもんが出す秘密道具は、どれもこれも携帯電話以上に便利なものばかりだから、
改めて出したところで、あまり使い出がないような気もします。