何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

蛤の信心

原告は、同会メンバーら111人と、カンムリウミスズメやスナメリ(小型イルカ)、ナメクジウオ(脊索(せきさく)動物)、ヤシマイシン近似種(貝類)、ナガシマツボ(同)、スギモク(海藻)の6種類。 訴状によると、原告は人間が自然の価値を代弁して環境を守る「自然の権利」を主張。埋め立てで海の環境が破壊され、原発が海水を取水・排水することで、海中の微生物が死滅し、海水温が上昇するなどして生態系に打撃を与えると指摘。

昔々、あるお坊さんが伊勢は二見の浜にやってきたときのこと。
浜辺で漁師がハマグリを採っているのを見かけたお坊さんは、
ハマグリの命を救おうと、漁師にお金を払って採ったハマグリを全て引き取って、
そのまま海に放したのでした。
ところがその日の夜、お坊さんの夢枕に件のハマグリが現れ、こう言いました。
「せっかくお伊勢の神宮のそばで往生できると思ったのに、余計なことをしやがって!」


...とまぁ、この話の妙は、通り一遍の放生を施したお坊さんよりも、
ハマグリの方がかえって信心が深かったというところにあるのですが、
こんな説話を思い出したのでした。
思い入れと思い込みを勘違いするのはどうかと思う荒井でした。