ふと思い立って、久々にバーチャルボーイ(以下VB)で遊んでました。
VBとは「次世代機」戦争まっただ中の1995年、
任天堂の横井軍平氏が満を持して世に送り込んだ3Dゲーム機ですが*1、
その時代をあまりに先取りしすぎた斬新さとアヤしさゆえ
一般に受け入れられることもなく、半年程度で滅んだ悲劇のハードです。
荒井は「バーチャルLAB」「ガンダム」「ボウリング」以外のすべてのソフト、
ハードは2台所有しているというほどで、しかも歴代の任天堂ハードでは
これが一番好きだというほどのVB愛好家なのですが、
その割に遊ぶ際には場所を食うとか設置するのが面倒とかいう理由で、
いつの間にやら遠ざかっていたのでありました。
確か最後に起動したのが日本一周に出る遙か前、しかも勤め人になる前の
まだ大学生やっていた頃。本当に愛好家かよ!
ともかく、機械というものはたまに動かしてやらないとご機嫌を悪くするものでして、
久々に火を入れたというわけです。
で、かれこれ十年ぶりかに起動したVBは、案の定というか、一台調子が悪くなってました。
右目用ディスプレイの表示が乱れて、遊びづらいという状態です。
いじっているうちに、どうやら内部基盤の接触が原因らしいことがわかりまして、
あれこれ調整つまみを回したり、筐体を分解して組み付け直したりして
ご機嫌を伺ううち、なんとかだましだまし遊べる程度に回復しました。
こんなんだったら任天堂の修理受付が終わる前に、一度診てもらうべきでした(泣)
久々に遊んだゲームは定番の「ギャラクティックピンボール」と「レッドアラーム」、
それに様子見程度に「バーティカルフォース」「Vテトリス」「マリオクラッシュ」、
それとなぜかお気に入りの「バーチャルフィッシング」。
いじっていると「確かにこりゃウケないな...」と思うのですが、
その一方でPS3やXbox360以上に未来を感じさせるものがあるのがVBです。
久々に箱から出したついで、これからもちょくちょく機嫌をとってやりましょうかね。
そういや今年は横井軍平氏の十回忌でした。
あの世でWiiやDSの躍進を見て、さぞかし愉快なことでしょう。