何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

選択権

その昔、盛岡に住んでいた頃。安いジュースを専門に扱う自販機が市内各地に置いてありました。
その自販機には「今日の飲み物は自販機まかせ」というボタンがありました。押してみるまで何が出てくるか分からないというボタンです。
下手物好きの荒井、もちろん興味を持ったのではありますが、結局このボタンを利用することは一度もありませんでした。
理由はただ一つ。選べないのに値段が他のと変わらないから。
だったら任意に選べた方が得だろうと荒井は思ってしまったわけです。
選べないならその分安くするなどしなければ、利用する意味が見いだせません。


「選べること」は、それだけで一つの価値なのだと思った出来事でありました。