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何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

GOLDIA

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 例によってまたプログラムを打ち終わったのでご紹介。今回もMファン88年11月号から、Beta.Kさん制作のアクション「パズル」ゲーム、「GOLDIA」です。


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 86年の「アルカノイド」の登場は、ひとつの事件でした。パワーアップ・敵キャラ・演出等々の現代的なギミックを加えることで、当時でさえ古典となっていた「ブロックくずし」を新たなゲームとして蘇らせ、人気を博します。その影響か、自作投稿プログラムでも、にわかにパワーアップ等の要素を盛り込んだブロックくずしゲームが多数登場したのでした。
 この「GOLDIA」も、基本はそうした「アルカノイド」フォロワーです。


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 しかしこのゲーム、ただのアルカノイド風ブロックくずしではありません。なぜなら本作には自機にあたるパドルというものが登場しないから。ならばどうやってボールを跳ね返すのか? プレイヤーはラウンド開始時に、スコアを消費してブロックを設置することができまして、これでボールを反射させるというのが、このゲーム一番の特徴なのです。


 ラウンドクリアの条件は、ボールを画面上方に逃すこと。受けとめるブロックもブロックなので、ボールが当たれば当然消えますし、取りこぼしてボールが画面下に落ちればミスとなります。耐久力や破壊力のあるブロックは設置にコストがかかります。スコアを節約しつつ、いかに効率の良い配置を探すかがポイント。ですから本作はアクションゲームというよりも、パズルゲームとしての性格が色濃くなっています。


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 序盤はだましだましでもクリアできますが、高次面になると、ラウンドボスを倒さないといけないだの、当てないよう工夫するだのといった細工が必要となります。まさにパズルの様相で、一筋縄ではクリアできません(泣)


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 「GOLDIA」とは、最終面の直前、19面に登場する大ボスの名前です。これを倒さないとグッドエンディングが見られないのですが、なんと隠しボス。出現させるにはある条件を満たさねばなりません*1。倒さずクリアすると白黒画面モードが始まるらしいのですが、ゲームがあまりに難しくて、プログラムを改造してもクリアできませんでした(泣)


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 作者Beta.Kさんは「P-YON氏」シリーズ等の個性的な作品で知られた投稿者です。当時でさえ古典となっていたブロックくずしを、こんな切り口で新鮮なゲームにできるのは、さすがBeta.Kさん。謎めいた雰囲気をまとい人を突き放した印象のある「GOLDIA」には、同氏らしい尖った個性が感じられます。
 本作は後にMファンの四半期プログラム品評会で、大賞に輝いています。その難易度ゆえか読者のウケはそれほどでもなかったようですが、編集部では特に高く評価されていました。

*1:ありていに言ってしまえばスコアを100の倍数にして19面を始めること。