何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

ビリヤニ食べた

umuiさんのビリヤニ。奥の緑のはほうれん草のダルカレー。
食器は持参です(おい)

 たびたびお世話になっているごはん屋umuiさんが、イベントでビリヤニを出すというので、食べてきました。山登り用食料として、尾西ビリヤニには何度もお世話になっています。にもかかわらず、本格的な方法で作られたビリヤニ、というものを食べたことが一度もありません。なのでこれはいい機会だと行ってきた次第です(おい)。


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 製法は、一度湯取りした後、香辛料やグレービーと一緒に鍋で炊き上げるというもの。使用しているのは当然インディカ米。今回は会場のキッチンを借り、その場で炊いて供するというぜいたくな趣向です。
 まずは炊きたてのビリヤニを口に入れると、一緒に炊き込んだ香辛料や肉が、香り米のさらさらな食感を引き立てます。米のうまさを味わったところで付け合わせのダルカレーをかけると、汁気を吸ってしっとりとした食感に変わり、これまた違ううまさが味わえます。さすがはumuiさん。ビリヤニは、香辛料と肉の旨みで米のよさを味わう料理である、と認識しました。

尾西食品ビリヤニ。いつもお世話になっております。

 本格的なビリヤニを味わってわかったのは、尾西ビリヤニの意外な再現度の高さ(おい)。スパイシーさや旨みが効いた上、日本人好みの味や食感になっていることを知り、アルファ米侮れないなと感心したのでありました。


 そのむかし荒井が高校を卒業した頃。日本が記録的な冷害に見舞われ、米が不作になった年がありました。食料米が足りず、「タイ米」こと、タイから輸入されたインディカ米が、にわかに出回ることとなりました。
 その当時、日本ではインディカ米の調理法が広くは知られていませんでした。ジャポニカ米と同様の炊き方をしたおかげで、パサパサで硬いごはんができあがり、「タイ米はまずい」といった風評が広まることとなりました。
 あれから三十余年。インディカ米も手に入れやすくなりました。おいしい調理方法も広く知られるようになりましたし、ガパオライスやカオマンガイ、チキンオーバーライス*1といった料理も、身近なものとなりました。
 あの頃必要だったのは、おいしいビリヤニの炊き方だったのかもしれません。本格的なビリヤニにありつき、いい時代になったものだなぁと、しみじみおもいました。

*1:ハブアグッドスライスさんのチキンオーバーライスうまいよ