何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

楯山に登ってきた

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 先日、楯山に登ってきました。楯山と呼ばれる山は県内各地にさまざま存在しますが、今回登ってきたのは村山市の中心部、楯岡にある楯山です。東沢公園周辺のため池がある界隈に遊歩道があるらしいことはなんとなく見て知っていましたが、なのに歩いたことは一度もなく、だったら行ってみようぜとなったわけですよ。


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 今回は楯岡小学校隣の天満神社から上り、東楯山と西楯山を経由して八幡神社に下ってまた天満神社に戻ってくるというルートを歩いてきました。都合1時間ぐらいの行程です。
 標高は200メートル弱。低い里山の部類に入ります。とはいえ里山の常、地形図に載っていない登山道が幾筋も交錯しながら存在してますので、気をつけないと迷いそうになります。場所は甑岳の西麓、見方によっては先日登ってきた御所山を中心とする船形連峰の仲間と言えないこともなし。里山里山なりに油断ができません。要所要所にある案内看板が頼りとなりました。


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 ビッキ岩を過ぎ、登山道らしい道を上り詰めるとやがて稜線上の平場が現れます。そこが東楯山で、標高は約239メートル、楯山の最高地点のようです。こちらには航空機向けの障害灯など立っていて、なるほど、近くに山形空港があるなら山が邪魔になりかねないもんなとひとり納得してました。


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 そこからなんとなく稜線を伝って西楯山に向かいます。標高209メートルと東楯山より低いながら三角点や展望台などがあり、こちらが主峰とされているようです。
 それというのもかつてこちらに山城があったことに由来するようです。その名のとおり楯山は城塞が築かれた山で、鎌倉時代から400年にわたって武将が守っていたのだとか。途中の斜面には至るところにシャガが茂っていましたし*1空堀や郭のような遺構が見られます。そもそも村山市の中心部が「楯岡」と呼ばれるのは、この山城ゆえだったのだといまさらのように気づいたのでありました。
 展望台からはふもと楯岡の町並みがよく見えます。

*1:シャガの葉っぱはよく滑るので、敵の侵入対策としてよく植えられていたのです。