何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

岩手競馬で徒然

岩手県の増田寛也知事は16日未明、県庁で記者会見し、県と盛岡、奥州両市が共同運営している岩手競馬を今年度限りで廃止する方針を明らかにした。 15日の県議会で、運営母体の県競馬組合などに297億円を融資する案が否決されたため。累積債務は今年度末で330億円を超える見通し。岩手競馬は1964年に始まり、盛岡(盛岡市)と水沢(奥州市)の両競馬場で交互にレースを開催。昨年11月現在で競走馬約860頭が在籍している。調教師43人、騎手30人、厩務員(きゅうむいん)222人が従事する。地方競馬で芝コースを持つのは盛岡競馬場だけ。地元では奥州市職員約100人が応援グループを結成し、存続を訴えていた。

荒井を含め、三十前後の連中にとっては、博打以上に面白いものは世に溢れているわけで、
そう考えると、競馬というのは今ひとつ分が悪いところがあるのかもしれません。


荒井が盛岡にいた10年ほど前は、変わったテレビ広告を打ったり、
オーロパークなんて立派な競馬場を作ったり、おもしろい企画を組んだりと、
盛んに売り込みをかけていたものでした。その様子を知るだけに寂しくもあります。


もともと岩手の競馬は、水沢近辺が日本有数の馬産地だったことに端を発していると思われますが、
競馬の衰退は、馬産文化の衰退なのかなと思ってみたりします。
初夏の盛岡の行事で、日本の音百選にも入っている「チャグチャグ馬コ」も、
馬産文化を背景にした行事です。このままではチャグチャグ馬コも近い将来、
姿を消すのではないかという気がします。


なんというか現代において、興隆しつつある文化というものが、どれ程あるのでしょうか?
歴史が培ってきたものを踏まえずして、栄える文化があるのでしょうか?