何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

続・防水透湿性

 荒れ地だろうと濡れ路面だろうと、どこに行くにも便利なので、荒井はトレッキングシューズを年中普段履きしているのですが、しばしば、夏にそんなものを履いて暑そうだとか蒸れないかとか訊かれます。
 足が蒸れないようにできているのが今の登山靴でして、そもそも履いていて蒸れるようだったら登山靴として用をなさないということぐらいは、察していただきたいのですが...

「ICE CARRIER」

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 かなり間が開いてしまいましたが、例によってプログラムは毎日入力してました。「幽霊君」に夢中になるあまり、デバグがさっぱり進まなかっただけ...(おい)
 というわけで満を持して3ヶ月ぶりにご紹介するのは電波新聞社MSXプログラム大全集」収録のパズルゲーム「ICE CARRIER」です。


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 オリジナルはFM-7用で、それをMSX用にグレードアップ移植した、というのがこの作品です。MSX版作者のマーコンさんは、主にイラストで活躍したベーマガの常連投稿者です。ですのでキャラクターや文字フォント等、けっこう凝ったグラフィックが目を惹きます。配色がまるでP6ゲームみたいですけど(おい)。


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 ルールは主人公「インテリ君」をあやつってブロックをうまく動かし、星マークを三つそろえること。当時数多く見かけた名作パズル「ペンゴ」フォロワーとでもいったところでしょうか。
 残念ながら荒井はオリジナルのFM-7版を知らないのですが、ちょっと調べてみたところ、MSX版はオリジナルとも多少ルールが異なるようです。


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 一番特徴的なのは、氷のブロックの挙動でしょう。
 ブロックは押せば1キャラ分動きます。先に障害物があれば動かせません。そのかわり押した方向の並びに星マークがある場合、押したブロックが壊れます。これがクリアの鍵。基本的にブロックは邪魔者なので、余計なブロックをいかに消していくかが肝です。
 もっとも、大半の面は厳密な解き方があるわけでもなく、おおざっぱに動かしても初見でなんとなく解ける程度ですので、パズル部分の難易度は低めです*1


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 そのかわり、敵「ニコニコおばけ」と制限時間の存在が、プレイヤーを悩ませます。ユルすぎず厳しすぎずちょっときつめの絶妙な間合いと速度で追っかけてくるおばけにつかまるとワンミスです。また、制限時間を超えてもワンミスです。また、星マークを三つ並べただけではクリアとならず、並べた上で横から押してやらないと、そろったことにならないというルールも無視ができません。
 面数はボリューム満点の全36面。中には狭い空間でおばけをかわし続けるステージや、ギリギリのタイムしか与えられないステージありで、バラエティにも配慮されています。


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 このゲーム、入力自体は3月中には終わっていたのでありますが、デバグにすっかり手間取ってしまいました。理由は主に3つ。36面というボリュームと、隠し要素の多さと、操作性の悪さでした。
 マーコンさんはプログラム解説で「このゲームには10個近くナゾが隠されている」と明かしています。できあいのプログラムを入力する場合、隠し要素の確認も必須の作業であります。そのためにはプログラムを読んで仕様を調べあげ、プログラムの意図どおりに隠し要素が再現できるかあれこれ試さなければまりません。数が多ければ当然手間は増えます。
 特定のキーを押すと隠しデモが見られるとか、ゲームオーバー時にコンティニューできるというのはラクなほう。30面以降になりますと、特定のブロックを押すとインテリ君がワープするとか邪魔なブロックが消えるといった隠し要素がありまして、これを確認するのに手こずりました。
 さらにプログラムはオールBASIC。オールBASICでいろいろ凝ったことをやってるしわ寄せか、操作性が劣悪です。反応が遅くて意図に動作が付いてきません。同じ頃に操作性抜群の「幽霊君」をやっていたおかげで、思うようにキャラクターが動かせないストレスたるや相当なもの。「幽霊君」ネタにかかりきりだったこともあり、そんなこんなでデバグがすっかり後回しになってしまいまして、ご紹介がすっかり遅くなってしまったのでありました(おい)


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 とはいえ操作性がよくない以外は音楽・グラフィック・ゲームシステム等々、どれをとっても趣向がよく凝らされた力作。9ページにわたる長大なリストにふさわしい内容の作品です。

*1:そういや昔、ベーマガアーケードゲームコーナーで「詰めペンゴ」なんてありましたっけ。

二年ぶりに板敷山に登ってきた

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 ひさびさに様子が見たくなって、また板敷山に登ってきました。
 当ブログでこれまで何度か紹介したとおり、板敷山は最上川の南、庄内地方と最上地方の境にある山です。標高約629.7m。かつては歌枕として広くその名を知られていましたが、今ではどマイナーな部類に入る山です。
 にもかかわらず比較的登りやすくて山深くて眺めもよく、さらにいまなら雪もいい具合に溶け、新緑や花や山菜なども楽しめるかもしれないという、今の時期に登るには絶好の山なのです。どマイナーだからあんまり混みませんし(おい)。
 ともあれいつもどおり熊谷神社に単車を駐め、取り付き目指して林道を歩いていったのですが....


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 おい、これはどういうことだぁ!(泣)
 荒井が来ないうちに何かあったのか、稜線西の突端、御蔵沢を渡るところで林道が大きく崩落し、先へ進めなくなってました。
 足でも渡りようがないのでひとつ北の土湯山への転進を考えましたが、落ち着いてよく見ると少し下流に古ぼけたコンクリート橋を発見。これで無事沢を渡り、奥へ進むことができました。


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 おととし去年あたりに大水でもあったのか、工事の手でも入ったのか、御蔵沢はところどころでその様相を変えていました。安世波川砂防ダムのところでは、沢にかかっていた鉄骨製の橋がすっかり土砂で埋もれ、徒渉できるくらいに浅くなってました。あたりの流路もすっかり変わっていて、自然の猛威というものをおもわせるのでした。


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 さいわいなことにその先は二年前と大きく変わりありません。今回はおてがるに、植林地から鉄塔巡検路をたどるルートで登ってきました。板敷山が登りやすいのは、ひとえにこの巡検路のおかげです。9番鉄塔の先のブナ林はちょうど新緑が見頃に入ったばかり。今日は天気にも恵まれ、林を抜けたところでは、土湯山の向こうにこれまでにないくらいくっきりと、鳥海山を望むことができました。さらに反対側の木立の向こうには、月山が間近に青々と見えます。庄内平野の向こうには、日本海に浮かぶ飛島まで見えました。
 板敷山は鳥海山と月山の間にあります。そのおかげで山頂前のところでは、鳥海と月山を左右に眺めながらの山歩きが楽しめたりします。
 山菜採ったり写真撮ったりしながら登っていったので、所要時間は登りが2時間半、下りが1時間半ほど。今の時期に登るなら最高の条件がそろっているんですが、山中で行き会った人は一人もいませんでした。いい山だと思うんだがなぁ。


 ちなみに帰りに外で米炊いて喰ってきたんですがまたもや大失敗で、チタンクッカーを思いきり焦げ付かせた上に強飯もいいところでした(号泣)。

謎の白い液体

www.sankei.com


 15年ほど前に荒井が参拝した時から世界遺産入りを目指してはいましたが、世界遺産がこれだけ増えたその後の状況を考えると、現在指定される利点はかなり薄れているようには思います。