何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

最近外飯やってねぇ

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 貧乏人なので豪華キャンプとは無縁ですが、最近ちょっと面白いと思っているのは、以前入手したDECEMBERさんのギア&ログキャリーに入る装備だけで外遊びをするというものです。
 バッグといっても大型ザックに匹敵するぐらいの容量があるので、必要な装備はあらかた突っ込めるのですが、それでもオートキャンプに比べれば持てる装備は格段に少なくなります。それに手で持たなければいけない分、ザックほど移動の自由がききません。ですから手持ちできる程度の装備で、手持ちで安全に移動できる範囲の場所に陣取って、手軽に米を炊いたり茶を沸かしたりうだうだしたりして遊ぶことになるんですが、これが存外快適なのです。
 装備がコンパクトにまとまって、かつパッキングに気を遣わずに済むので、展開や撤収が楽ですし、オートキャンプよりも場所選びの自由度が高いです。そして何より手軽で気軽で身軽。最近は熊が怖くて山に行ってないもんですから、手近な場所でますますこんな遊びをやってるわけです。
 要はバックパック旅や山歩きの装備で、ささやかな日帰りキャンプをやるようなものなんですが、このスタイルは応用が利くんじゃないかなと思います。

富本のあたりではちょっと降ってました

 今日は午後から村山地方ではけっこう雨が降るというので、単車ではなく車で出かけたのですが、実際に行ってみればほとんど降られることもなく、乗れたはずなのに単車に乗り損ねて悔しいので今日のネタはこのへんでおわります(おい)。


 それでも昨日あたりに上流の方で大雨があったせいか、最上川は真っ茶色に濁ってました。

「べーしっ君」読み終えた

 先日うちの兄が荒井清和先生の「べーしっ君完全版」を買いまして、読めと言って貸してくれたのをようやく読了しました。3時間ほどかけて読み終えたのですが、さすが十何年分のボリュームを一気に読むのは疲れました(笑)。


 自分はMマガ読者でもログイン読者でもなかったのものの、友達が貸してくれたアスキーの雑誌や立ち読み等で触れる機会には恵まれていたのか、80年代中盤のネタはけっこうあれこれ読み覚えがありました。特にポピュラ寸一とか尾倉保間ミキのお下品ネタを中心に(おい)*1
 今読み返してみると、ネタの多くは当時のゲームはもちろん、話題になったテレビ番組やCM・流行等を知っていないと理解できないものが大半で、今の若い読者はまず付いてこられないでしょう*2。作者の荒井清和先生はテレビウォッチャー的な活動もしていますが、そういうことをやっているからこそ描けた漫画だったんだなと改めて気付かされたのでした。
 できれば単行本収録の「血染めのジョイスティック」とかの長編も収録して欲しかったなぁ。

*1:好きなネタは「シルバーソックス」と「あしゅぎーね君の…」ですが何か。

*2:自分は当時を知るオジちゃんなのでだいたいわかります(泣)

奄美では油そうめんと呼んでました

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 なんとぷっとぅるーという料理があったとは。
 荒井の母親はときどき油で炒めたそうめん料理を作ることがあるのですが、食卓に出すたびに「そうめんぷっするー」だよというので、いやそれは違うだろそうめんチャンプルーだろと内心思っていたのですが、うちの母親は正しかったのでした(汗)。


 ちなみにうちでよく喰っているそうめんは、特売のときに箱単位で売られているような安物なんですが、その昔お遣いもので三輪そうめんを頂いたとき、噛み切ると弾けるような食感と食味の旨さに衝撃を受け、これまで喰っていたそうめんとは何だったんだと思ったことがあったのでした。

あはうみ

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 そもそも旧国名「近江」がもろ「琵琶湖」という意味ですからねぇ(おい)


 ちなみにこの論法で行くと静岡の浜松近辺は「浜名湖」と呼ばなければならないことになります(違)

「DISK ADVENTURE」

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 ここしばらく用事やなんやかんやで時間を取られることが多かったにもかかわらず、プログラムは毎日入力してました。本当にちょっとずつでも毎日続けていれば、けっこう入力できてしまうものです。というわけでこないだ入力し終わったプログラム「DISK ADVENTURE」のご紹介。例によって出典は電波新聞社MSXプログラム大全集。題名どおりのアドベンチャーゲームです。


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 舞台はとある豪邸OZUKA HOUSE。OZUKA家の莫大な遺産のありかを示したフロッピーディスクがこの家のどこかに隠されているので、それを探しだすことが目的です。スタイルは昔懐かしのコマンド入力式AVG。プレイヤーは「LOOK」とか「TAKE」など、取りたい行動をキーボードから入力し、ゲームを進めていきます*1
 MSXのゲームには非常に珍しく、スクリーン0を採用しています。グラフィック等が全く表示されないテキストアドベンチャーながら、画面には行ける方向を示した現在地マップが常時表示され、見た目の淡泊さを補っています。


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 アマチュア制作の打ち込みゲームゆえ、ボリュームや内容が気になるところですが、心配はご無用。受け付けてくれる単語は少ないながらも様々なトリックがちりばめられ、頭を悩ませてくれます。屋敷内に置かれたアイテムは手に入れ方はもちろん、どこでどう使うかには意外な発想が必要です。鍵のかかったドアの開け方ひとつを取っても、鍵を使ったり、アイテムを使ってピッキングしたり、時に破壊したり等々、場所によって開け方が全く違っているので、プレイヤーは様々な手段を試すことになります。ゲームは全17場面。解法を知っていれば瞬く間に終わりますが、凝ったトリックは解きごたえ十分。謎解きの楽しさが存分に味わえます。言葉探しのトリックがあったりするのも当時ならではでしょう。


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 この手の打ち込みAVGで大事なのは、入力中にネタバレしないことです。”IF C$="POLISH PILLAR" THEN PRINT "タカラ ヲ ミツケタ"”なんて具合に重要なメッセージがそのままプログラム中に埋め込まれていたり、入力すべきコマンドがそのまま記述されていたりすると、プログラムを打ち込むだけで答えが分かってしまい、面白さが激減してしまいます。プレイヤー=入力者であった当時、メッセージの暗号化は必須の配慮でした。
 その点でも本作は抜かりありません。コマンド判定処理や表示されるメッセージは暗号で処理されてあり、どんなコマンドを入力すればどんな反応が返ってくるか、ちょっとリストを見ただけでは分からないようになっています。
 暗号化と言っても本作の場合、けっこうかんたんなものです。入力する単語や表示されるメッセージは全て短い文字列として定義されてあり、各文字列は計算式によって短い固有のコードに置き換えられます。コマンドやメッセージはこのコードによって処理されているため、一目で分からないばかりか、リストの圧縮にも一役買っています*2


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 かくして見事ディスクを手に入れればゲームクリア。エンディングは当時らしく、短い祝福メッセージが表示されるだけのあっさり仕様。ただし直後にリセットがかかって再起動してしまうため、入力し終わったら必ずセーブしてから遊ばなければなりません(笑)。
 オールBASICでシンプルに組まれた作品ながら、ツボを押さえた作りでボリュームも難易度も手頃。リストも一行が短く非常に見やすいのも、入力する身にはうれしい限り。アマチュア制作のMSXAVGでも、相当に出来がよい作品だと断言してしまいましょう。


 おまけ。このプログラム、リスト中に若干まちがいがありまして、それに由来する誤字や受け付けないコマンドが存在します。以下のとおりに手直しすると修正できますので、リストをお持ちの方はお試しください。

760行:IF D$="CH "~ => IF D$="CH"~
820行:IF D$="CHL"~ => IF D$="HHL"~
860行:~B$="2W3E1K3Q"~ => B$="2W3E1K3G"
1000行:~B$="4S4S4T3Y" => B$="4S4T3Y"
2300行:DATA ステデハ~ => DATA スデデハ~

*1:編集部コメントによればマイクロキャビンの名作「ミステリーハウス」を彷彿させる出来らしい。

*2:逆に言えば各コードは固有の文字列に1対1で対応しているため、どのコードがどの文字列に対応しているかさえ明らかにしてしまえば、暗号化された状態でもリストを見ただけで答えが分かってしまいます。おかげでデバグがはかどったぜ(泣)