校歌を歌って人命救助――。心臓マッサージ(胸骨圧迫)をする時に、小中学校の校歌を使うと、リズムや交代のタイミングを計るのに役立つ。そんな調査結果を、済生会二日市病院(福岡県)の恒吉俊美医師らが3日、札幌市で開かれている臨床救急医学会で発表した。 恒吉医師らは、小中学校の講習会で、校歌を使って実習するとうまくいったことから、他校でも活用できないか調べた。30の小中学校にアンケートを行い、回答があった26校の校歌を分析。リズムは1分間に90〜110拍が16校、110〜120拍が10校。曲の長さは1番につき、30〜40秒が15校、41〜50秒が9校、60秒と70秒が1校ずつだった。 胸骨圧迫は、1分間に約100回のリズムで行い、力強く圧迫を続けるため、1分半〜2分程度で交代が必要だ。校歌のリズムで圧迫し、短い校歌なら3番まで、長めなら2番までが交代の目安に適していた。
とりあえずよく校歌に合わせて心臓マッサージをしようと思った
その発想には脱帽する荒井でした。