何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ペンタ」

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また打ち終わったのでご紹介。今回は月刊マイコン86年7月号掲載「ペンタ」。本作もプログラムがディスクのワークエリアを侵食しているため、テープ専用です。
「ペンタ」とは主人公の名前です。動物園のペンギン・ペンタが、動物園から脱走するというアクションゲーム。ペンタを動かし、お邪魔キャラをよけつつ画面内に散らばる鍵を全て拾い、出現したドアから脱出すれば面クリアとなります。至ってオーソドックスな固定画面階段アクションゲームですな。


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一見地味で非常にオーソドックスですが、このゲーム、よく考えて作られてます。
各階層を行き来するためのエレベーターはそれぞれ上りか下り専用の一方通行で、廻り方を考えないとハマります。まずこの一方通行を利用したステージ作りが巧く、パズルの面白さを出しています。

次にイヤらしい鍵の配置。ペンタはジャンプできるんですが、軌道が決まってまして、滞空中の挙動を制御することができません。この軌道を見越した踏み切りをしないと拾えない鍵というのが多数存在してまして、シビアなアクションテクニックも求められます。

敵にぶつかると当然1ミスとなりますが、避けるだけではありません。敵はエレベーターで押しつぶせば倒せます。やっつけるカタルシスが味わえるのはもちろん、敵の数を減らしておけば鍵を拾いに行くのが楽になります。


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自機の挙動やルール自体はそれぞれありがちなものですが、本作はその組み合わせ方や活かし方が絶妙で、バランスが良く取れてます。リストが短いのに出てくる敵キャラが豊富なのも楽しくてよいです。なかなかの佳作だと思います。


ところで、打ち込みミスでたまたま無敵になる方法を見つけてしまったので、メモがわり残しときます。
プログラムの該当箇所を以下のようにすると、敵とぶつかってもやられなくなります。純粋にパズルやアクションを楽しみたいときなど便利です(おい)。

DC08H CD 59 00 5A 40 BB 57 3A