何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

だってコーヒーあんまり飲まないから

 さいきん、コーヒー豆を買う機会がありました。煎っただけの豆の状態のやつです*1
 コーヒーメーカーはあるものの、うちにはコーヒーミルがありません。どうやって飲もうかかんがえていたところ、すり鉢であたってみたらどうだろうとおもいつき、試してみました。それで結果は上々。ミル以上の手作業なので時間は十何分と要しますが、すりこぎで無心に豆を磨りつぶす工程や、細かな粉に変わる始終を眺めるのは、なかなか心おちつくものがありました。


 ググってみると、すり鉢や乳鉢で豆を挽いてコーヒーを飲んでいるという方はけっこういらっしゃるようです。世間的に暇が有り余っている昨今、時間をかけてゆっくりコーヒーをたしなむにはわるくない手間だとおもいます。

*1:コザブさんの「おうちでマルシェセット」に同梱されてたんだい。

あつもりちがい

 最近、世間ではあつもりがはやっているのだそうです。しかしあつもりゲームなら、荒井は30年以上前にすでに遊んでいたのであります。


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あつもり
 「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり」(おい)
 ...タヌキも出るし! サルも出ればホトトギスもいるから動物大集合と言って差し支えないでしょうよこのゲーム!(違)


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サルは本能寺の変を起こすと現れます。
 ...まぁ、「あつ森」の文字を見るたびに荒井が「敦盛」から「信長の野望」をおもいだしてしまうのは確かであります。


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それはそうと麺絆英さんのつけ麺あつもりうまいよ

山菜採りに行ってきた


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夕餉の天ぷらになりました
 家に閉じこもることが増えこのままでは運動不足になってしまうということで、山菜採りに行ってきました。こんなご時世ですから、行く場所は選びます。そこそこに近くて休日でも人がいないところ*1。狙いどおりに家を出てから帰るまで誰とも会うことがなく、よい運動と気晴らしになったのでありますが、久々に体を動かして疲れたので今日のネタはこのへんでおわります(おい)

*1:もちろん難所や残雪が少なく安全に行ってこられることも。

剣としてはドラスレの方が有名だよ

nlab.itmedia.co.jp


 例によってお題と記事は関係なく、英語に直訳すれば「Demon Slayer」。40年くらい前のファンタジーRPGの武器にありそうな名前だなと(おい)。


 ちなみにこの手の名前の剣で一番ヒデぇなぁとおもったのはメイジマッシャー(おい)。

らじれこで録音できるようになった分便利にはなったのだが

 4月になってからNHKラジオのNHKゴガクの仕様が変わり、各語学講座番組のストリーミングがサイトから直接聴けなくなって、かわりにらじる・らじるの聞き逃し配信経由で聴かないとダメになりまして、音声を拾ってくるのが微妙にめんどくなったなぁというところで今日のネタはこのへんでおわります(おい)。

「平城京の闘い」

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MSX移植版ってそういや見たことがなかったな
 「平安京エイリアン」はアクションゲームの古典的名作です。そして「アクションゲーム38」には、そのMSX移植版も載っています。というわけで今回ご紹介するのはその移植版こと「平城京の闘い」です。


 「平安京エイリアン」のルールを説明すると、穴を掘ってエイリアンをやっつけるゲームです。格子状の街路で構成された固定画面マップ上で検非違使を操り、適宜穴を掘っていきます。穴を完成させるには何回か掘ってやらねばなりません。できあがった穴にエイリアンがはまったところをすかさず埋め戻せば一丁上がり。エイリアンを埋める際も、掘るとき同様何回かボタンを押してやる必要があります。全てのエイリアンを生き埋めにすればラウンドクリア。さらに難しい次の面が始まる、といった具合です。
 このMSX移植版も、おおむねそんなかんじですが、オリジナルとはルールが違うところも見られます。一番大きな違いは、穴を埋め戻せないことでしょう*1。一度掘った穴は戻せないため、不用意に掘りまくると身動きがとれなくなってしまいます。さらに時間制限がありまして、残りタイムがなくなるとアウトです。ある意味オリジナルよりシビアになってますが、「平安京」より80年以上昔が舞台だからなのか(違)。そもそも主人公が検非違使じゃないぞ!
 実際のところ、MSXの性能でもオリジナルのルールを忠実に再現することはできるんでしょうが*2、40行程度の短いプログラムでは、何かと端折らざるを得ない部分が多かったのでしょう。


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穴の大きさは数字で表示される。わかりやすいが身もフタもない。
 元が優れたゲームだけに、このMSX版もなかなか遊べる出来です。短いリストながら、面が進むと敵の数が増えるところなどたいしたものでしょう。
 ただし、いただけないのはグラフィック。やはり本作もスプライト・PCG未使用のノーマルキャラクターのみで描画されています。それだけならよいのですが、掘った穴の段階がアラビア数字で表示されるのだけはなんとかしてほしかった! プログラムの簡略化と短縮化のためだということはわかるものの、雰囲気ぶち壊しでよくありません*3
 かつて「ゲームシステムがよくできていればグラフィックは二の次」といった言説がありましたが、荒井に言わせればあれは嘘(おい)。やはりグラフィックにも気を遣わないと見た目に楽しくありませんし、同じ内容・操作性だったら、グラフィックの良い方がはるかに面白く感じるものなのです。


 ところで「平安京エイリアン」はゲームボーイにも移植されてました。なかなか気合いの入った移植だという噂は聞き及んでいて、今さらながら気になって駿河屋さんの在庫を調べてみたら、箱説付きが今でも比較的安価に買えることがわかりました。ちょっと欲しいな。

*1:そのかわりエイリアンは穴にはまると即やられてくれます

*2:もともとオリジナルはマイコン用に組まれたゲームでした。

*3:ついでに加えると主人公が●というのもヒドいとおもう。

「ブロック攻撃」

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 「アクションゲーム38」の最後の方には、コンピューターゲームの古典となった作品がいくつか収録されています。というわけで今回はそのなかから「ブロック攻撃」ゲームのご紹介です。
 一言で言えばド定番のブロック崩しゲームです。パドルを操作してボールを打ち返し、画面内のブロックを全て壊すというアレですな。PCGとスプライトは未使用。画面は全てMSXのノーマルキャラのみで構成されています。壊すべきブロックは1ステージにつき95個。しかも大きさは1キャラ分(8x8ドット)。ブロック崩しのチマチマしたところが苦手な荒井としては、果たしてまともにクリアできるのかと疑いたくなる量です(おい)。もっとも、チマさはブロック崩しの宿命でもあるので、苦手な人間には致し方ないところでしょう。あと、よくあるブロック崩しと異なり、ボールは横に打ち返すようになっています。


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端っこで打てば鋭く軌道が変わる。
ここにリスク&リターンが生まれる。
 チマチマしたブロック崩し。スプライト未使用・ノーマルキャラベースゆえ、キャラクターの表示もスムーズではありません。しかしこのゲームがダメなのかといったら、決してそうではありません。それというのもこのゲーム、ボールの挙動がなかなかよいのです。
 基礎中の基礎ではあるのですが、まっとうなブロック崩しは、パドルの「ミートポイント」を判定しているものです。本作の場合、いちおうパドルのどこでボールを打ち返したかを見ており、それによって反射角度を変えているのです。
 具体的にはミート時のパドルとボールの座標を比較し、乱数を加味しつつ跳ね返る方向の増分を決める、という処理をしています。厳密な物理演算ではないものの、処理が短く済む上にそれらしく見えるので、ゲームとしてはこれで十分でしょう。また、表示単位こそ8x8ドットながら、内部では小数点単位*1で計算しているので、移動角度が意外と細かいのもミソです*2


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改造してパドルを延長。やられる気がしないぜ(泣)
 パドルのどこで打ったかによってボールの反射角度が変わる、というのはかなり重要なことです。ボールの挙動に変化が付くことで、プレイの単調さはだいぶ減ります。さらに当てる位置で軌道を変えられるということは、テクニック次第で狙い打ちが可能、ということでもあります。「全てのブロックを崩すまでボールを取りこぼさないよう打ち返す」だけのゲームが「意図的に当て方を変えることでブロックを狙いに行ける」ゲームになることはかなりの違いであり、進化とも言えます。
 本作はブロック崩しの基礎となる部分はきちんと押さえてあり、MSXのスクリーン1・ノーマルキャラという制約の中で、なかなか巧く組まれてある印象を受けました。なお、パドルの長さはプログラム内の変数を変えることで12キャラ分まで延長可能です*3。170行のLEの数値がパドルの長さですので、「短すぎてすぐやられる!」とお困りの方は、どうぞご参考に(おい)。

*1:座標データは単精度型変数で保持しています。

*2:でも8x8ドット単位で移動するからボール取りこぼしやすいけどな!(泣)

*3:ついでに左側のブロック群の間にボールが入るとパドルが1キャラ分短くなります。キツいが悪くないフィーチャーです。