何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

出物その3

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 ここのところ立て続けにMSX用ソフトを買い入れ、前から気になっていた「死霊戦線」が手に入ったところでしばらくMSXのゲームは買わないだろうなとおもっていたら、直後また駿河屋さんに安値で入荷してやがりまして、さらにもう一本買う羽目になりました。というわけで今度購入したのはMSX2版「ゼビウス-ファードラウト伝説」です。出物というのはお金が無い時、もうこれ以上はないだろうという時を狙い澄ましたかのように現れます(泣)。


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 というわけで本作は説明無用のSTGの古典「ゼビウス」のMSX2版です。MSX2版だけに画面はアーケードに遜色なく、1ドット単位のスムーズスクロールももちろん実装してますが、画面のアスペクト比等が違うため、オリジナル制作者の遠藤雅伸さんには邪道呼ばわりされてたような記憶があります(おい)。
 とはいえ製作はかのコンパイルが担当しており、品質の高さは相当なもの。「ザナック」や「アレスタ」で培ったSTG作りの技が遺憾なく発揮されています。音楽はFM音源対応なのですが、音作りがまるきりコンパイルで、起動するなり「魔導師ラルバ」*1が始まったかと思ったのはここだけの話だ(おい)。
 さておきゲームモードはアーケード版の移植と言えるRECONモードと、オリジナルのステージが展開されるSCRAMBLEモードのふたつ。SCRAMBLEモードではソルバルウ以外の機体が選べたり、パワーアップが追加されてたりと、より当世風のアレンジが加えられています。昔ナムコから出ていた三機合体ガンプミッション欲しかったぜ(おい)。
 題名どおり本作は「ゼビウス」の物語の背景となる小説「ファードラウトサーガ」に則って作られているようで、取説では相当なスペースを割いて「ファードラウトサーガ」のあらすじが語られています*2。後にコンパイルPCエンジン版「ゼビウス」も手がけるのですが、その前身となっただろうことは想像に難くありません。


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 しかし「ゼビウス」は「ゼビウス」です。その昔アーケードでやった時、すぐにゲームオーバーになるくらい荒井はヘタクソそなんですが、本作も序盤ステージですぐにやられてなかなか先へ進めません。「ゼビウス」をやって自分はSTGが不得意だと悟ったものですが、今でも「ゼビウス」はヘタクソなんだよう!(号泣)

*1:コンパイルで一番好きなゲームは「魔導師ラルバ総集編」なんだぜ

*2:「ファードラウトサーガ」は読んだことがありますが、SFというよりもオカルトっぽい雰囲気があります。ちなみにこの小説にガンプミッションや新機体は出てきません。

MX-10ゴールドモデル出してほしい(おい)

web.casio-intl.com


 つらつらとカシオの海外向けサイトを見てみたら、荒井も使ってる電卓S100に、ゴールドモデルが出ていたことを知りました。どうやらアジア向け製品のようで、中国とかそのあたりの大金持ちに向けたものかもしれません。
 荒井が最初に使ったカシオのデータバンクがゴールドモデルだったので、ちょっといいなとおもってしまったのはここだけの話だぜ(おい)

廃棄物処理係

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 その昔「探偵ナイトスクープ」で、見た目がプリンそっくりな卵豆腐を作って食べさせる、ということをやっていました。たた食べさせると皆一様に不味いと言って食べられなかったのに、実は卵豆腐なんですよと説明してから同じものを食べさせると、さっきまで不味いと言っていた人が、一転してうまいと言いだす、というものでした。人間の認知能力の一端を示すようで興味深く見たものですが、これは食べ物の味以外にも言えることなのかもしれません。


 さておき、ここのところハイドライド3ネタにかかりきりでご無沙汰ですが、もちろんプログラムの入力はほぼ毎日続けてます。今回ご紹介するのは先日ようやく動作確認が終わったベーマガプログラム「廃棄物処理係」。92年5月号掲載です。


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 プレイヤーは廃棄物処理係。処理炉の中に積み上がっているゴミを、手持ちのブロックやアイテムを使ってすっかり消すのが目的です。ジャンルはまぁ、パズルゲームということになるんでしょうか。
 ゲームを始めると、まずは「デッキ」を組んで、落とすブロックの順序を決めなければなりません。デッキ内で使えるブロックの数と種類には制限があります。するとステージの配置を見ながら、どういう手順でブロックを繰り出せばいいのか考えさせるゲームだろうと捉えそうになりますが、本作はそういうゲームではありません。
 それというのもデッキを組むモードにて、ステージの配置を見ることができないのです。しかもステージの配置は毎回完全にランダムで、デッキのブロックが一巡すると、再びデッキの順序に従ってブロックが落とせます。一見「詰めパズル」のように見えますが、実はそうではないのです。


 詰めパズルのつもりで遊ぶと理不尽すぎて、さっぱりゲームとして成立しません。そこで「どうやらこれは『詰めパズル』ではなくて、『テトリス』のような『落ちものパズル』ではないのか?」と認識が変わります。
 なるほど、確かに効率よくブロックを消していくゲームと捉えると、ぐっと遊びやすくなります。しかしこのゲームには得点の概念がないためブロックを消してもスコアは増えません。そもそも目的は「全消し」です。ですから「テトリス」や「ぷよぷよ」のような感覚で遊んでみても、何かが決定的に違うため、さっぱりおもしろくありません。


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 現時点では「中途半端で爽快感のない落ちモノアクションパズル」という認識で、正直全然おもしろくないのですが(おい)、一方で自分はまだこのゲームの遊び方や楽しみ方を理解していないだけではないのか、プリンや卵豆腐ではなく、茶碗蒸しやかに玉だったりするのではないか、ともおもうのです。


 ゲームを遊ぶ時は、そのゲームがどういうものか理解できていないと、楽しみ方がわかりません。言い換えれば、そのゲームのタチによって楽しみ方や受け容れ方は変わります。プリンのつもりで卵豆腐を食べればそれはしょっぱくて不味いプリンのようなものにすぎませんが、それが卵豆腐だとわかっていれば、はじめから旨い卵豆腐として味わうことができるのです。ですから「これは卵豆腐なんだ」と一目でわかることは、案外重要なのことなのかもしれません。

そもそも趣旨がちがうから

car.watch.impress.co.jp


 150万円とか230万円とかいう金額に、2~3万円程度で済むローライ35とかNewFM2のオーバーホール費用が非常に安くおもえてきまして(おい)。
 ところでローライ35はそろそろまたオーバーホールに出したいところです。