
80年代のマイコン少年らにとって、ナムコの「ドラゴンバスター」は憧れの一つでした。というわけで本日はMSXプログラムネタ。ベーマガ87年8月号より「TRAGEDY」(トラジディ)のご紹介。

平和な王国に危機が訪れました。プレイヤーは救世主となり、王国を救いましょう…というストーリーは、作者さんも「毎度おなじみ」と自虐しています(おい)。というわけで本作はサイドビューの剣戟アクションゲーム。ゲームを始めると画面右から続々と敵が襲ってきます。敵はそれぞれに異なるパターンで攻めてきます。

救世主は左右移動の他、ジャンプとしゃがむことができます。スペースキーを押すと剣を振って攻撃します。これらアクションを使いこなし、並み居る怪物どもを蹴散らしましょう。
ダメージを受ければバイタリティが減ります。0になったら当然ゲームオーバーです。

敵を倒すと宝箱を落とすことがあります。拾うと攻撃力や防御力が上がります。宝箱は画面の左側3/2くらいまでの位置で敵を倒すと必ず出現します。覚えておくと有利に戦えるでしょう。

各面最後には、ボス敵としてドラゴンが登場します。ドラゴンは64x64ドットの巨体を誇り存在感は抜群。炎を吐きながらこちらに迫ってきます。身体の前半分をスプライト、後ろ半分をPCGで構成することで、スプライトの横方向制限問題を解決、大きなキャラ表示を実現しています。これを倒せばステージクリアとなります。
3面クリアでゲームエンド、王国の平和目指して戦い抜きましょう。

本作はオールBASICで組まれています。あれこれ無理を感じる一方、BASICでよく頑張っているなぁという感慨があります。拡大スプライトを使用したキャラクターは大きくて迫力がありますし、それが剣をぶん回したりジャンプしたりと自分の操作で動き回るのは、やはり楽しいです。複数存在する敵ごとに攻略法を編み出すのが、やはり攻略の要となるでしょう。剣士みたいな敵は隙が少なく、うまく対処しないと苦戦します。

BASICの限界を感じるのは、やはり動作速度です。敵の動きも基本自分に向かってくるだけなので、やや単調さは否めません。もっとも、動きに凝ったらさらなる動作速度低下は免れないだろうので、このあたりがおとしどころなのかなという気もします。
ゲームバランスはやや厳しめ。細部の作りの甘さも少し気になります。もっとも、それでもけっこう面白く遊べるので、剣を振って敵を倒すという基本の部分がなかなかよく出来ていることは間違いありません。

遊ぶにあたって、少し気になるところを直してみました。リストのままですと、ドラゴン出現時、キャラ表示にPCGを使っている都合上、床の左端にゴミが出ます。これはドラゴンの出現X座標と移動限界X座標を左に8ほどずらすことで解決します。具体的には1200行と1240行の「191」をそれぞれ183に変えましょう。
また、取得判定の順序の問題で、アイテムを拾っても防御力がなかなか上がりません。1020行と1030行をそれぞれ入れ替えると、いいかんじに変わります。ちょっとの手入れでゲームバランスはかなり改善します。元が良いので、最後の詰めに気を遣えばもっと良くなるのに!という惜しさがあります。
