
天童のイオンモールで開催されている食品サンプル展がおもしろそうだったので、見てきました。
念のため説明しますと、食品サンプルとは料理の模型です。むかしは町場の食堂の店先にメニュー代わり飾られてあるのをよく見たものです。近年はアートとしても注目されているようで、どうやらこの展覧会は、サンプルのメーカーさんが社内で開催しているコンペ作品を公開しているもののようです。曰く、ふだん注文通りに作ることを要求される職人さんが、つくりたいものをつくる唯一の場なんだとか。



毛ガニの造形に血道を上げる職人さんがいらっしゃると見た。
展示された作品はいずれも精巧な造形で、奇想天外なアイディアを盛り込んだものが特に目立ちます。そのむかし大工さんや指物師が仕事の合間の余技で端材を使って精巧な根付けを作ったなんていいますが、そんな歴史をおもいださせます。「才能の無駄遣い」というやつ(おい)。



メカにウェザリング施すとカッコイイもんな(おい)
それと「汚い」場面を造形したものがもけっこうあったのが、ひときわ印象に残りました。調理中の片付いていないところとか、料理をぶちまけたところとか、食べ散らかした様子とか。注文を受けて作る食品サンプルはおいしそうに見えることが第一義でしょうから、おいしそうでなかったり汚く作る機会はなかなかないのでしょう。だからこそ汚いものとは、むしろこんなものもしっかり作れるんだぞという腕の見せどころであり、普段見せられないモデラーの血が騒ぐ題材なのかもしれません。
