

先日山形で蔵王かぼちゃ祭なる催しが開かれまして、そこで展示された「かぼちゃの馬車」のお披露目を見てきました。
蔵王かぼちゃは山形市は蔵王近辺で栽培されている伝統野菜です。近年栽培する人が減り消滅の危機にあるそうで、蔵王かぼちゃをもり立てようと関係者有志の方々が企画して開催したのが「かぼちゃ祭」です。
件の「馬車」は、そんな蔵王かぼちゃのPRのために製作されたもの。訳あっておもしろそうだと見に行った次第です。

当初はカモシカにするつもりだったらしいぞ
ユーモラスな作品に定評のある製作者さんらが手がけるだけあって、すばらしいできばえです。本体は陶器製。台車と牽引する熊の像は木製。製作者さんによれば「蔵王と縁のある動物を造形しよう」ということで、馬ではなく熊が引っ張ることになったとか。確かクラウドファンディングで制作費を募っていたときは「馬車」と呼ばれてましたが、いつの間にやら公式でも「熊車」と呼称が変わったようです。

本体は浴槽として使えるように設計されています。今日は中に入れますよということで乗ってきました(おい)。まさかの体験型展示。荒井が見物している間も、老若男女、さまざまな人々が中に入ってましたが、みんなというみんなが大笑いして喜んでいた姿が印象に残りました。
ある出店者の方のお話では、県が認定する以外にも、伝統野菜は数存在しているのだそうです。その多くは個人単位でごく小規模に細々と作られているようで、栽培農家さんも積極的に残そうとしているわけでもなく、高齢化等で栽培する人がいなくなれば消滅する運命なのだそうです。おそらく、名前を知られる伝統野菜とは、ほんのごく一握りなのでしょう。
うまいものの発見が新しい天体の発見以上に人類の幸福に寄与するのならば、うまいものの消滅は人類の不幸と言えるのかもしれません。