何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「SOCCER WARS」

タイトル画面。実は激しくキャラの色が変わります

 本日はMSXゲームプログラムネタ。ベーマガ87年4月号より「SOCCER WARS」です。
 題名こそ「サッカー」を謳ってますが、スポーツゲームではありません。固定画面アクションゲームです。主人公はある高校のサッカー部員。部費が潤沢な隣の高校サッカー部をうらやましく思っていたところ、その高校が偽金を作っているという噂を聞きつけ、真相を暴くため隣高に乗り込んでいくが…というストーリーがありますが、別に知らずとも遊べます(おい)。
 主人公はサッカー部員です。ですのでキックが要となります。各ステージの目的は、フィールド上の偽金を全て粉砕すること。粉砕するにはこれまたフィールド上のボールを蹴ってぶつけてやります。

作者のHNをデザインした面。他にも先が見たくなるステージが揃っている。

 また、同様にボールを当てればブロックも壊せます。ボールの飛距離はキー操作によりある程度調節可能。ゲームは全部で10面。各面制限時間あり。ボールを巧みに操り、各ステージを攻略しましょう。
 また、フィールド内には隣高の手先である敵も出現します。敵も同様にボールを蹴って攻撃してきます。敵本体はもちろん、敵が蹴ったボールに当たってもミスとなります。

壊せないブロックだらけの面。ボールのあしらい方が攻略の肝。

 全体的には相当出来が良いです。アクションの面白さ、ぶつけて壊す気持ちよさ、地形を読んで動きかたを考えるパズル要素。何より「ボールを蹴って攻略するアクションゲーム」というアイディアが巧いです。
 敵の動きは緩すぎずきつすぎず。偽金の配置はランダムで、その時々で回り方を変えるアドリブ的な対処も求められます。ある条件を満たしてクリアすれば「テクニック」「タイミング」「スペシャル」3種類のボーナスが獲得可。ボールが重なると大幅にタイムが引かれたり、ボールをぶつけて敵を足止めすることもできるなど、細部の作りも抜かりがありません。なんとプレイ中にはBGM付き。オールBASICゆえ、若干操作性が気になりますが、十分ゲームとして成立するレベルです。
 全10面のステージもバラエティに富みます。素早いキー操作が物を言う面もあれば、パズル的な思考が必要な面もあり。飽きさせず、次の面が見たくなります。

ボールだらけ。考えなしに動くと即タイム切れ。うまくボールを片付けよう

 こんな具合にゲームシステム・難易度等々、ゲームはよく出来ていてそつなく遊べるんですが、一方で「これは!」というインパクトには乏しく、プレイが淡泊なのが惜しいところです。

スペシャルボーナス獲得!おもしろいけどもうひと味が欲しくなる。

 ボーナスが充実しているわりに、「一つもブロックを壊さずクリアする」「BGMが特定のフレーズのときにクリアする」「全ての偽金を敵に粉砕させる」等、その獲得条件はいずれも爽快感のあるプレイを封印するもの。スコアアタックを打ち出したゲームなので、もっとアツく得点を稼げるフィーチャーがあったらな、とおもいました。
 あと、ゲームはエンドレス仕様です。せっかくおもしろいストーリーがあるのだから、1周時にでもエンディングなりクリアデモが見たかったです。