何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「THE CARROT」




 小さい頃からニンジンはわりと難なく食べられる方でした(おい)。というわけで本日はMSXプログラムネタ。ベーマガ87年1月号より「THE CARROT」です。

1面スタート。まずはルールを理解しよう

 本作は固定画面型アクションパズルゲームです。プレイヤー・ラビー君を操り、冬ごもりに備え、家にニンジンを運び込みましょう。ここまでなら全く打ち込みゲームプログラム定番中のド定番、よくあるパズルゲームで、実際そのとおりなんですが(おい)、やはり他とは違うものにしようとした工夫がうかがえます。

1面クリア直前。あとはブロック越しにニンジンを押すだけだ

 ニンジンは直接押して動かすことができません。そのかわりフィールド上には他にも様々なオブジェが散乱してまして、こちらは直接押して移動できます。ニンジンを動かすには、まずこれらのオブジェ越しに押してやらなければいけません。
 さらにニンジンは押すと壁やブロック等に当たるまで止まりません。そのかわり、反射板やボールに当たった場合、進行方向が変わります。ニンジンを家まで導くにはこれら仕掛けが必要不可欠。オブジェをどう按排するかを考えるのが、本作のパズル要素のひとつです。

2面スタート。ニンジン移動中でもオブジェが動かせることを利用して…

 反射板といったギミックも、やはり打ち込みプログラムのパズルゲームでは、何も珍しくないものでした。しかし本作が優れているのは、ニンジンが移動している最中でも、ゲームが止まらないところです。
 よくある反射板パズルは、運ぶべき物体が移動している間、自機を動かせなかったりします。いちど物体を動かしたら後戻りができないため、物体の動きを読み切り、狙い通りに動くようあらかじめ板を配置することがパズルとなります。

2面クリア目前。解き方に感心!

 しかし運ぶべき物体が移動中でも、並列して自機や他のオブジェを動かせるということは、物体が移動している最中に一度使ったオブジェを組み替え、リアルタイムに進路を作り変えるという解き方ができるということでもあります。つまりパズルの解き方に、アクションを使うという方法を加えられるのです。

3面。ベーマガの記事にヒントが載っている

 実際、本作ではニンジンの移動中に自機を動かし、オブジェを組み替えるという解き方が必要なステージもあります。並列処理を実現したところは、他の類似の作品との大きな差であり、非常に優れた部分だとおもいます。このおかげで、パズルに深みが加わっています。

失敗! ニンジンが木っ端微塵になるデモがなかなか凝っている。

 ステージ数は少なかれど各面難問揃い。動作速度の遅さこそ気になりますが、キャラクターのグラフィックと動きもなかなか。全体としてけっこう感心させられたパズルゲームです。

4面。ここから先へ進めてねぇ(おい)