
本日はMSXプログラムネタ。今回はベーマガ85年5月号より「カニキャッチ」。当ブログでも何度か作品を紹介しているたかしくん氏による固定画面アクションゲームです。
舞台は海。主人公は海の向こうに憧れるカニです。海を渡るには正体不明の鳥が落とすリンゴを10個キャッチしなければなりません。お邪魔キャラのウニとヤドカリをかわしリンゴを集め、カニ君は無事海の向こうに渡れるでしょうか…という設定なんですが、まぁ、荒唐無稽です(おい)。なんでリンゴを集めると海を渡れるんだとか、カニは「さるかに合戦」では柿をぶつけられて死んでるんだからリンゴなんてひとたまりもないだろとか、疑問符はいくらでもつけられるのですが、そもそも当時のゲームはみんなこんなかんじでしたから、ツッコむのは無駄というものです(おい)。

さておき、プレイヤーはカニ君を操作して、鳥が落とすリンゴを拾うことになります。ただし鳥はリンゴのみならず、爆弾も落としてきます。むしろ爆弾の方が多いです。まちがって爆弾を拾ってしまうと、スコアが10点引かれます。浜辺にいるウニやヤドカリにぶつかると、一気に50点減点です。スコアがマイナスになるとゲームオーバー。カニ君は海の藻屑と消えてしまいます。また、2分の制限時間以内にクリアできなくても、ゲームオーバーです。
最初こそリンゴの当たり判定がよくわからず、なかなかキャッチできなくて戸惑いましたが、カニの身体のどこで受けると取れるかがわかると、俄然面白くなってきます。
クリア条件はリンゴをキャッチして100点を取ること。少し巧くなればけっこうかんたんに達成できるので、「もうこれで終わり?」といった印象を受けます。スコアよりもクリアに要した時間を競った方が、ゲームとしてはアツいかもしれません。

先日採り上げた同じ作者さんの「JETHERI」同様、本作はキャラクターがよく描けています。主人公のカニ君はもちろん、ウニやヤドカリといった敵キャラ、謎の鳥、さらにゲームには関係ない沖を行く舟などなど。ゲーム中はこれら様々なキャラクターが賑やかに画面中を行き交い、まず雰囲気が楽しいです。スコアが上がると空の色が変わったり、一連のゲームオーバーやクリア時に見られるデモなど、演出もなかなか凝ってて目を惹きます。

内容自体はシンプルです。操作性はまずまず。難易度もほどほど。なかなかおもしろく遊んでしまいましたが、動きがもっと凝っていれば、もっとおもしろくなるんだろうなという感があります。それは作者さんも気づいていたようで、作品の解説にて「ウニはそれほど恐くありません」とコメントしています。敵の動きがわりと単調なので、より面白みが欲しくなります。
「アクションゲーム」はやはりアクションを楽しむゲームです。シンプルなアクションゲームだからこそ、動きの善し悪しで面白さが決まるとおもうのです。
