何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「キャリーボーイ」




 多すぎずかといって荒井的には少なすぎず(本当かよ)、それなりに遊んで紹介できる程度のペースで今年は入力が進んでおります。というわけで本日もMSXプログラムネタ。ポプコム86年12月号より「キャリーボーイ」です。
 主人公キャリーボーイ君を動かし、画面内に散らばるオイル缶を出口から運び出しましょう。全ての缶を運び出せばステージクリア。画面内には他にもブロックやレンガが散らばっているので、うまく避けるなりどけるなりしなければなりません。当時よく見たタイプの「オーソドックス」な固定画面パズルゲームですな。

1面スタート。実は一番面倒くさいステージだったりして(おい)

 ブロックにはピンク・白・青の3種類があります。ピンクのブロックは押せば動かすことができる他、何かに押しつけると消えます。白いブロックは動かすことも消すこともできません。青のブロックは押して動かせる他、白に押しつけると自身は消えた上、白をピンクに変えることができます。
 説明文では「ピンク・白・青」となってますが、画面上では「オレンジ・灰色・どぎついピンク」にしか見えません。VPOKEによる色定義でも間違えたのか(汗)*1

立ちはだかる3色のブロック。「青」の使い方がクリアの鍵だ

 各面には制限時間があります。タイマーが95になるまでにクリアできなければゲームオーバーです。このタイマーが、通常よくある漸次1ずつ減っていくというものではありません。なぜか0からスタートして、出し抜けに5ずつ増えていくという謎仕様です。また、手詰まりになったときはスペースキーでギブアップが可能です。
 しかし本作には残機やコンティニューというものがありません。ゲームオーバーorギブアップ後のリトライは、また1面から。たった一つの凡ミスで即1面からやり直しという陰険仕様だけはどうにかしていただきたかったです(泣)

ポプコム面。雑誌名ステージはこの手のパズルのおやくそく

 さておき、ありきたりながら、ゲーム自体はけっこうよいです。グラフィックはきちんと描かれてますし*2、ルールもすぐにのみ込めます。操作性も十分。なかなか遊びやすいです。パズル自体の難易度も、ちょっと考えて試行錯誤すればすぐ解ける程度。時間制限もシビアというほどではありません。ヌルめなんでしょうけど、そのかわり、解く楽しさが手軽に味わえます。次々に解けるので、もう1面、もう1面やろうと遊んだ結果、全12面をクリアしてしまいました。
 それだけにつくづくリトライ機能の不備が惜しまれます。試行錯誤が必要なゲームは、迅速にリトライできる方がストレスが溜まらずやる気が続きます。エミュのステートセーブ機能がなかったら、たぶん早々に投げ出してました(おい)。

最終ステージ12面。なんだかんだで解けることって楽しい

 これも当時のパズルゲームおなじみの、コンストラクション機能ももれなく付いています。ステージ数が少なめなので、オールクリアしたら自分で好きな面を作って遊んでね、という趣向です。さらにデータのカセットテープ書き出し機能まで付いてたりと、機能に抜かりはありません。

コンストラクションモード。うれしいおまけだ

 完成したオリジナルステージデータはメモリ上に直接格納されています。その置き場所がもろディスクのワークエリアですので、32Kバイト・テープ環境で動かした方が無難になっています。配置アドレスを変えればディスクBASICでも問題なく動かせるはずなんですが*3、例によって面倒くさいのでやめときます(おい)。
 そのかわり、ブロックの色を説明文通りにする改造はやってみました。解説と色が違うぞ!という方はどうぞご参考に。






 ちなみに本作の作者さんは、かの怪作「SOUZAN」と同じ方のようです。あれに比べれば、本作はものすごい進歩!

*1:ブロックの色を工夫すると、ルールがもっと直観的にわかるようになっていいかもしれないとおもった。

*2:なんとスプライト未使用

*3:厳密にはコンストラクションモードのセーブ・ロードに支障が出るはず。