何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

またまた摩耶山に登ってきた

関川の薬師神社前から見る摩耶山の図。ここからだと山容がよく見える

GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 この時期晴れていると、どうしても優先的に山に行ってしまいます。というわけで一念峰に登った二日後の十月末、今度は鶴岡の摩耶山に登ってきました。
 摩耶山にはこれまで2登ってます。今回はまだ登っていない関川口から登ってきました。摩耶山では最も簡単とされるルートです。さすがに倉沢から登る覚悟はまだないぜ(おい)
 登山口となる関川は、新潟との県境にある山深い集落です。関川峠から雷峠に連絡するかつての国境であり、その地勢ゆえ幕末には戊辰戦争の舞台にもなりました。荒井も関川峠や薬師神社を見物するため、何度か訪ねたことがあるものです。

関川登山口入口と登山口。この間そこそこ距離がある

 取り付きは関川トンネルで関川峠を過ぎて間もなくのところ。入口に標柱があるのでそれとわかります。登山口はここから林道を3キロ少々入り込んだところのどん詰まり。無線中継局の建物が目印です。関川口はここから山頂まで、ひたすら尾根筋をたどっていきます。

関川コースを進む。ひたすら尾根道だ!

 歩きだすと早々に急峻なやせ尾根が現れます。切り立つ崖っぷちを危うく渡るところもそこかしこ。ここを抜ければ、しばらく歩きやすい道へと変わります。
 道は森の中を行きます。あたりはブナやナラといった広葉樹の森です。中腹は勾配もゆるめで歩いていたって楽しい区間が続きます。

中腹の光景。曲がりなりにも眺めがあるのは尾根道ゆえ

 関川コースでは意外に展望が得られることは、新しい発見でした。周りが森なのですっきり見通せるわけではないのですが、尾根道ゆえ木々の合間から南北の山並みがなんとなく望めるのです。
 追分を過ぎれば、あとは見知った道です。避難小屋からの急登も、中尾根に比べれば楽なもんです(本当かよ)。鼻こすりの難所を越え、六体地蔵さんにあいさつをして、奥の宮にたどり着けば、もう山頂です。

山頂の光景。目的は一等三角点だからいいんだい!(泣)

 この日は曇り空でした、山頂付近にはしばしばガスがかかります。以東岳や、そこにあるはずの月山はさっぱり見えません。前回最高のを見てるからまぁいいやと自分に言い聞かせますが、やっぱり悔しいものは悔しいです(おい)
 荒沢ダムや目の前の鑓ヶ峰・鉾ヶ峰は見えました。紅葉はぼちぼち。ガスが切れないかと三角点の脇で茶を淹れながら待ってみますが、一向に晴れる気配がないので下山します。
 下りるときは素直に来た道を引き返します。崖っぷちややせ尾根に気をつけつつ、13時前には登山口に戻ってきたのでありました。

六体地蔵尊。マスクは外れてました

 以前「関川口はハイキング気分で登れる」という評判を耳にしたことがありました。確かに中尾根コースと比べれば難所は少なく、格段に登りやすいです。しかしあの摩耶山です。「最も簡単」とはいうものの、やはり気は抜けないのでした。


 例によってコースタイム。個人的には登山道よりも、登山口に至る林道の方がキツかったぜ(おい)。


9:15/関川登山口-9:23/三等三角点-10:05-10:08/追分-10:13/避難小屋-10:29/鼻くくり坂-10:37/六体地蔵尊-10:42/奥の宮-10:46-11:21/山頂-11:25/奥の宮-11:29/六体地蔵尊-11:35/鼻くくり坂-11:49/避難小屋-11:55/追分-12:27/三等三角点-12:55/関川登山口

締め。閉店間際のますもと食堂さんに滑り込む。
お気遣いありがとうございました。