何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ワードクイズ」




 ポプコム85年3月号のショートプログラム特集は、MSX対応作品が目立ちました。収録本数は全4本。今回紹介するのはその最後の1本「ワードクイズ」です。
 有り体に言って単語当てゲームです。最初に「?」でお題の単語が示されます。キーボードから適当な文字を入力すると、その文字が含まれているかどうか結果が返ってきます。含まれていれば、該当する部分の「?」がその文字に変わります。含まれていなければワンミスです。
 こうして全ての「?」を正しい文字に置き換え、単語を当てていきましょう。ミスは6回まで。それまでに正解できれば次の問題へ。できなくても次の問題へと移ります。

MSX-BASIC問題モード。こっちのほうが当てやすいかも?

 ゲームは至って単純です。出題される問題は英単語とMSX-BASICの予約語から選べます。問題数はそれほど多くないものの、どんな単語があるかわからない状態ですと、けっこう悩まされます。問題データの構造は簡単なので、物足りなければ問題数を増やすのは容易です。
 単純ながら、文字がどんどん明らかになる気持ちよさはありますし、内容が明快なので、意外と面白く遊べます(おい)。アルファベットとひらがながそれぞれ別の色で表示されるなど、見た目のわかりやすさに多少気を遣っているところも、好感度高いです。


 ところで。MSXユーザーには「猫庭王」の名で知られるゲーム作家・米光一成さんが「ことば探偵」というパズルゲームを公開しています。こちらがまさに「ワードクイズ」を現代風にアップデートしたかんじ。単純明快な良さをそのままにアイディアを演繹すると、このようなゲームに発展できるのだとおもいます。


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