何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「メテオ」




 今日もまたMSXプログラムネタ。きのうと同じくポプコム85年3月号より「メテオ」です。
 本作は王道のスクロールゲームです。自機を操り流星群の中を飛び続けましょう。自機は燃料を消費して飛行しています。隕石をはじめとする障害物にぶつかるのはもちろん、燃料切れでもゲームオーバーとなります。
 流星群の中には、隕石に混じって、エネルギーやボーナスアイテム「ポイント」といったアイテムも流れてきます。燃料はエネルギーを取れば回復します。「ポイント」を取ればスコアが増えます。

やられた! アイテムにぶつかってもゲームオーバーになります。

 これだけなら凡百のスクロールアクションに過ぎません。しかし本作がひと味違うのはここから。よくあるゲームのように、取得しようとアイテムに自機をぶつけるとやられます。そのかわり自機の前方に照準が出ています。これにアイテムを合わせることで獲得できるのです。
 つまりアイテムはアイテムであると同時に、障害物ともなっています。自機は障害物を避けつつ、一方で照準には捉えなければならないというのが捻りになっていまして、これがゲームをより面白くしています。欲張ってアイテムを狙いすぎると、いつの間にやら自機が障害物にぶつかってやられる、ということが多いので注意です。

開始時に操作デバイスを選択。8方向移動も可能となかなか抜かりがない。

 「照準」というアイディアは、「ゼビウス」でおなじみのものでした。おそらく本作の照準も、「ゼビウス」に着想しているのでしょう。しかしこれが非常に良い工夫となっています。