何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

ボールを放る

 そのむかし、小学校や中学校でスポーツテストというのがありました。あれで一つ、今でも納得がいかないことがあります。それはボールの遠投テスト。ボールを投げてどれだけ飛距離を出せるかという能力を計るものでしたが、自分はあれで良い成績を残せた試しがありません(泣)。なのでいつも不満でした。こちらは禄に投げ方も知らないのに、なんで測定前に投げ方を伝授するなり、練習させてくれないんだ!と。


 ボールを投げるとは、日常生活では意外とやらない動作です。こんな姿勢でこう持って身体の重心をこう動かしてこのタイミングでこの角度にリリースするといったあんばいに、ボールというものは投げ方がわからないことにはうまく投げられるものではありません。投げ方を熟知している野球の投手だって、登板前には何球か投げて肩を作っているというのに。
 まずは投げ方を知らないことには、土俵にすら上がっていないのです。その状態でいきなり投げさせてはい何メートルです、では正確な能力の測定ができているとはいえません。ですから測定するからには、まずはきちんとした投げ方を教えてくれよと何度もおもったものです。身体性能の優劣はさておき(おい)。