先日、初めて菱の実というものを食べました。菱とは水草です。その実が食べられるということは小学生の頃から知ってましたが、荒井の身近に菱が採れるような池はなく、口にする機会がありませんでした。ところが先日尾花沢の道の駅に立ち寄ったところ、直売所で菱の実が売られているのを発見し、これも何かの縁だと一つあがなったのでありました。
品物に添えられていた食べ方は、塩大さじ二杯を入れた水で30分茹でた後、キッチンばさみで殻を割って中身を取り出せというもの。初めてなのでとりあえずそのとおりにやってみますと、ゆで汁がやたら茶色に染まります。どうやら相当にアクが強いようです*1。茹で終わると、実の表面から剥がれ落ちた薄皮がごっそりと水に浮かび、あたかも手入れの悪い洗濯機から出てくるカビ汚れのごとし(おい)。
茹でても殻は固く、キッチンばさみではきれいに割ることができません。しかも尖ってるので刺さると痛いです(おい)。件の食べ方には「ビニール袋に入れて半日おくと割りやすくなる」とも記されていたので試してみましたが、やはり固ぇ固ぇ(泣)。なかなかきれいに割れません。しかも小さくてトゲがあるので、取り回しに気を遣います。20個程度の実を割るのに1時間ほどかかりました。
味や食感は栗に近いです。デンプン質でなかなかいけます。しかしそこに至る行程がハードで、やはりふだんはあまり食べない、救荒植物なんだろうなという感を強くしたのでありました(おい)。
*1:茹でる前に何時間か水に浸けてアクを抜かなければならないことを、茹でた後で知りました(汗)。もっとも、食べてみてもそれほど酷いえぐみを感じなかったので、荒井が買ったやつはすでにアク抜きされてたのかもしれません。