
"shoot"という英語には、「写真を撮る」という意味もあります。写真を撮ることとはある種の「シューティング」なのかもしれません。てなわけで本日ご紹介するのはベーマガ92年5月号より「TAKE SHARPLY」です。
プレイヤーは新聞記者。ゲームを始めると、いきなりUFOを目撃してしまいます。ファインダーでUFOを追っかけ撮影しましょう。撮影できるのは8枚*1。中央に大きく捉えるほど高得点で、8枚の総合計点を競います。しかしUFOは気まぐれに移動する上、一定時間で去ってしまうので、悠長に構えてもいられません。UFOに近づくと効果音が大きくなります。これを頼りにUFOを追っかけましょう。

本作はいわば、昔ながらのピープホールゲームにガンシューティングの要素を合わせたものです。これに「ファインダー越しに被写体を追いかけ撮影する」という設定を与えたのが見事! ゲームシステムと設定が見事にマッチして、ゲームに説得力が出ています。また、気まぐれに飛ぶUFOっぽさを演出するとともに、位置を探る手がかりにもなっているという、効果音の使い方も実に巧いです。

ところでこのゲーム、スクリーン5で拡大スプライトを使っているため、blueMSX上で走らせると表示がズレます。正常に遊ぶためにはwebMSX等を使うか、PUT SPRITEが指定するX座標に手を加えるかしなければなりません。もっとも、変えてなくてもなんとなく遊べてしまいますが(おい)
*1:フィルムが8枚分残っていたという設定です。デジカメが普及した今となっては残り枚数を気にすることもなくなりましたな。