何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「PET FALL II」




 そのむかし「ピットフォールII」というゲームがありました。洞窟をひたすら探検するというゲームだったかと記憶してますが、そういうわけで本日ご紹介するのはMファン91年4月号より「PET FALL II」です(おい)。





 「ピットフォールII」は、プラットフォーマーアクションゲームの古典とも呼べる作品です。本作はその「ピットフォールII」に触発されたアクションゲーム。題名はもちろん元ネタのシャレであります。
 主人公はハリーならぬ「ホリー」。宝物ではなくペットを助けに行くべく、深い穴に落っこちます。穴の中には様々な敵キャラや障害物が待ち受けます。これらをひたすらかわして下を下を目指しましょう。オリジナル同様、ホリーに攻撃手段はありません。ジャンプや移動等で邪魔者をかわしていきます。ぶつかったら当然アウト。ゲーム自体は至ってまっとうに遊べる内容です。





 「ピットフォールII」はMSXにも移植されていますが、そちらはオリジナルのアタリ2600版に近い外観でした。外観や敵キャラ等から判断するに、本作はむしろ、セガによるアーケードやSG-1000への移植版を下敷きにしているとおもわれます。オリジナルのように広大なマップやトラップこそありませんが、わずか3画面のプログラムに、それぞれパターンの異なる50ステージを収めているところなど、たいしたものです。

洞窟の底でペットと再会。何の生物なのかは謎(おい)

 全50面をクリアすると晴れてエンディングを迎えます。しかしやられたら最初からやり直しとなるため、正攻法でクリアするのは相当にシビア。そのため編集部では、コンティニューできる改造方法を紹介しています。150行末尾の「X=1:R=1:」を削除し、続く「GOTO50」を「GOTO60」にすれば、やられたところから再開できるようになりますが、これを使うとゲームが相当に簡単になってしまいます。オリジナル同様、残機制にした方がよいかもしれませんな。