何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「SOUND SUIJAKU」




 本日は入力し終わったプログラムのご紹介。Mファン90年8月号より「SOUND SUIJAKU」、音による神経衰弱ゲームです。
 本作は2プレイ専用です。画面上に並んだカードを1枚めくると、絵柄が表示されるかわりに短いジングルが鳴ります。もう1枚めくってみて、同じジングルが鳴るカードだったら得点。さらに続けてカードをめくれます。違ってたら相手のターンへ。こうして交互にカードをめくり合い同じ音のペアを集め、全てめくり終えた時点で得点が高い方が勝ちです。
 1組なら10点、2連続正解なら20点、3連続なら30点…といった具合に、連続でペアを当てると、得点が倍付けになるのが非常に巧いところ。カードが絞られてくる終盤に連続正解で一挙大量得点、取ったペアの数で及ばずとも得点で上回って逆転勝利、といったことも起きます。展開をアツくする良ルールですな。

連続得点で追い上げたプレイヤー1が僅差で勝利。
絶妙な倍付けルールに唸らされる。

 ただし再生される音はどれも似たようなものなので、けっこう覚えづらいです。ジングルはピポピポといったかんじの6音程度のPSGサウンド。聴いた音をさっぱり覚えられず、終盤はもはや当てずっぽうでした(おい)。このあたりはもっと練り込み様があるかなとおもいましたが、荒井の音感が貧弱だからとか言わないこと(号泣)。


 さておき、「音による神経衰弱ゲーム」は、ありそうで意外に見かけません。カードごとに違う音を再生したり判定したりする仕掛けをかんがえると、リアルでは実現しづらいからかもしれません。コンピューターだからこそできるゲームとも言えるでしょう。絵を音に置き換えるだけながら、「コロンブスの卵」とでも呼ぶべきアイディアと着眼点に非常に感心させられます。