何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

真・北山に登ってきた


GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小


 先日、北山に登ってきました。北山は村山市のちょっと西の方の大久保地区にある小山です。標高は187.6mで、山というより丘といったかんじですが、れっきとした「やまがた百名山」の一座だったりします。ふもとから見ると、てっぺんにあるとんがり屋根の四阿がひときわ目立ちます。
 実は初登頂ではありません。これまで何回か登ってはいます。近くを通るたびに見上げる件の四阿が気になって、あれはなんだろうと数年前に行ってみたのが最初だったかと記憶します。その際ここが桜の名所でもあることを知り、満開の時期に登ってみたいとかねがねおもっていたのでありました。実際、その後桜の時期に登ったこともあるのですが、そのときも含めてこれまで山の南側の中腹からの近道コースしか登ったことがないため、一番見応えのあるところはいまだ歩いていなかったのです。





 場所は葉山中学校にほど近い国道347号線のすぐ道っぱた。村山市の勤労青少年ホームの裏です。今回は青少年ホームから桜を堪能できる「散歩コース」で山頂を目指します。道は広く緩やかでウッドチップも敷き詰められ、歩きやすいことこの上なし。左右は満開の桜並木が目を楽しませてくれます。
 山頂への道は幾重にも折りたたまれたつづら折りです。標高差に比して意外と登り応えがあります。低山とはいえ、やはり侮ることはできません。






 次第に高度を上げていくと、ふもとの大久保の集落や、向こうの甑岳が見通せるようになります。山頂の四阿付近は絶好の展望地で、北は翁山から南は飯豊連峰まで一望可。真向かいには船形連峰の主な山々を見据えられます。
 山はもともと桑畑やスキー場として利用されていたようです。ところが時代が下って荒廃していたところ、地元大久保地区の方々が、町おこしの一環としてこの山を桜の名所にしようと桜の木を植え、現在に至ります。この山が「やまがた百名山」に選ばれたのは、この山を大切にする地元の方々の活動や思い入れの賜物なのでしょう。非常に良い時期に登ってくることができました。