何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

天狗山に登ってきた

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GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 9月ともなれば山形の冬はもうすぐです。というわけで登れる機会は逃すまじということで、天狗山に登ってきました。
 天狗山は西村山地方の西川町、街の中心部・海味(かいしゅう)と玉貴で知られる間沢の間、寒河江川右岸の原地区にある低山です。分県登山ガイドにこそ載ってませんが、「やまがた百名山」に選ばれています。荒井は「やまがたチョイす」の「山ぶら散歩」コーナーでその存在を知りました(おい)

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熊野神社の石段と社殿。
テレビでミッチーさんが登ってるの見たぞ。

 登山口は県道や国道から少し離れています。道路に案内表示がないため、取り付きを探してひとしきり迷いました(おい)。県道26号線を西に向かい、西川浄水場を過ぎると程なく左手に原地区の集落が現れます。高台に見える赤い鳥居を目指すとよいでしょう*1
 この鳥居は山のふもとに建つ熊野神社のものです。この参道の入り口が登山口にあたります。

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二本松と登山道の様子。広葉樹林ゆえあたりが明るい

 標高は403mほど。里のそばの低山ながら周囲は広葉樹の林で爽やかです。道は幅も広く歩きやすく、案内も十分。登りの急なところには木の階段が設けられています。沿道には「からかさ松」「二本松」「夫婦松」といった松の名木があり、見どころであるとともに道標にもなっています。小さい山なので、中間地点の休み場を過ぎてひとふた登りすると、もう山頂に到着です。

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山頂と展望。寒河江川の向こうに村山の盆地が広がる

 山頂は恰好の展望台です。蔵王から月山に至る大パノラマとでもいった大展望が広がり、目を見張りました。見下ろせば足元には寒河江川が流れています。山は寒河江川のそばにあり、その流域に従って眺めが開けているのです。


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 昼餉の支度をしているとやがて月山にかかっていた雲が晴れ、その頂を覗かせました。残念ながら葉山は終始雲の中。珍しいことに、葉山よりも月山の方がよく見えました。
 天狗山は手入れがよく行き届いた趣です。標高こそ低かれど、地元の人々に大事にされていることがうかがえました。楽しく歩けるよい山です。

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休み場から旧道を下る。こちらは薄暗い杉林の中を行く。

 午餐を片付ける頃にはあたりはだいぶ曇っていました。休み場から九十九折りで旧道を下るうちにぽつぽつと細い雨が降り出して、再び登山口にたどりつき車に乗り込んだ直後土砂降りになりました。こないだの小又山に引き続き、また間一髪で雨に濡れずに済みましたが、運がいいのか悪いのか。


 いちおうコースタイム。


11:35/駐車場-11:37/熊野神社入口-11:40/熊野神社-11:44/からかさ松-11:49/二本松-11:55/夫婦松-11:57/休み場-12:07-13:14/山頂-13:20/休み場-13:37/駐車場

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天狗山の図。間沢の出羽屋さんの裏手からはこう見えます。

 

*1:取り付きこそ少々わかりにくいですが、駐車場完備なので車の置き場所には困りませんでした。