何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

#おうちでラーメン道

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わりとうまいよ
 先日山形県のローカルテレビ番組で、自粛自粛の今だから、視聴者のみなさんからおうちで簡単に作って楽しめるラーメンレシピを募集しますなんてやってました。というわけで、ただ茹でて湯を切った中華麺に、てきとうにゴマ油と醤油ぶっかけて混ぜて食うだけのやつを投稿しようかとおもったんですが、レシピと呼ぶにはあまりにヒドいのでおもいとどまりました(おい)。


 ちなみにその週に紹介されていたおうちでラーメンレシピは、琴平荘の掛神社長考案の、市販の塩ラーメンにこれまた市販のレトルト中華丼の素をぶっかけるだけで完成という、身もフタもないやつでした(おい)。
 しかしながら実際に作るとなると、荒井のようなぐうたら人間には、世に溢れる「かんたんレシピ」は簡単ではありません。なぜなら。料理は手間の積み重ねだから。どんなに難しい作業ではなかろうと、煮たり焼いたり切ったりの手間は言うに及ばず、材料や道具を揃えたりするのがまず手間ですし、分量を量ったり下ごしらえをしたりというのもえらい手間なら、レシピを遵守するのも無視できない手間です。目の前を立ちふさぐ手間の数々。そもそもぐうたらには「さぁ、作ろう」と厨房に立つこと自体が大きな手間なんですよ!(号泣)
 それは「かんたんレシピ」も同様。簡単と謳いつつ、実際にはレシピに語られない無数の手間が存在するわけで、ぐうたらにはそれが負担となります。ですからかんたんレシピを簡単に作れるのは、心得があるというか料理がすっかり身についてそれだけの手間を息をするようにこなしてしまえる人、手間をおっくうがらない人だけなのです。
 というわけで件の掛神社長考案ぶっかけるだけレシピは、作ろうと決意するまでもなく完成するという点で、わりとアリなのではないかとおもうのでありますが、俺もそのうち日東ベストさんの中華丼の素で作ってみよう(おい)。