何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「エグザート」だったらこんなに記憶には残らなかったろう

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衝撃の極太レーザー。スペマンといったらコレだよな。
 2019年の12月21日は、コナミMSX2STG「スペースマンボウ」発売ちょうど30周年です。「スペースマンボウ」は荒井がいちばん好きなSTGで、今でもちょくちょく遊んだりするのですが、そのわりに89年12月の発売当時には購入してません(おい)。


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 数年経った頃に気になりだしたものの*1、当時はMSX市場が滅亡寸前という状況でした。当然新品は売っておらず、中古ゲーム屋さんで探すことになったのですが、二、三軒はしごすれば容易に見つけることができました。ちなみに購入価格は3600円ほど*2。今のプレミアム価格からすればたたき売りみたいなもんです(汗)。MSXの「落ち穂拾い」をするには絶好の時期でした。


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 さておき、かくて遅れて手にしたのではありますが、夢中になって遊んだことはいうまでもありません。MSX2でまさかのスムーズ横スクロール。美しい背景グラフィックにバラエティ豊かなステージ構成、中だるみのない展開に上達できる難易度、快適なスピードに操作性等々...へなちょこゲーマー荒井、コンティニューこそしまくりましたが、始めてから2日ぐらいでクリアした覚えがあります。
 人によっては簡単すぎて歯ごたえがないとか、印象的な展開に乏しいとか言われることもあります。もともとは「サンダークロス」のタイニー移植とでも言うべき作品だったのが、紆余曲折あって「マンボウ」になってしまったという経緯もあるのだとか。それまでのコナミSTGに比べて、どこか「気の抜けた」ところを感じてしまうのは当然なのかもしれません。


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 対置されるMSXグラディウスシリーズは壮大なストーリーや手の込んだゲームシステム、多種多彩なパワーアップ等々、凝りに凝った内容で人気を博しました。しかし一方でその豪奢さゆえ、遊ぶのに気合いを要するものでもありました。


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 しかし「マンボウ」は、そんなに肩肘張らずに遊べます。素っ気ないほどのストーリー、明快なゲームシステムにシンプルなパワーアップ。紆余曲折はあっても、往年のコナミですから水準以下のものは作りません。STGのツボをしっかり押さえつつも「気の抜けた」作りは、かえって取っつきのよさという最大の美点となりました。
 MSXグラディウスシリーズはいわば「大作STG」です。大作には大作の良さがありますが、大作ばかりでは疲れてしまいます。荒井はMSXグラディウスシリーズもひととおり所持していますが、起動回数とクリア回数が多いのは断然「マンボウ」です。


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 かくして「スペースマンボウ」30周年。気づけば数あるSTGでも、根強い支持を集める伝説的な作品となりました。素晴らしい作品を世に送り出してくださった制作スタッフのみなさんに、いまさらながらお礼と惜しみない賞賛のことばを贈ります。

*1:ふと耳にした1面の曲がめちゃカッコイイので実機で聴いてみたくなったのが購入のきっかけでした。

*2:塩竃のシーガルで買いました(おい)