何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

かみのやま温泉に行ってきた

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 最近上山界隈まで行くことが増えたので、ならばどうだともう少し足を伸ばし、上山の中心部をぶらぶら歩いてきました。
 上山の中心部はこれまでも何度か通りかかることはありました。その都度、商店街の区間がやけに長いなとか、街路が入り組んでいるなとかあれこれ気にはなっていたものの、駐車場がどこにあるかわからなかったため、車を下りて歩いて見てみるということがほとんどなかったのでした。それがこのごろ上山城の周辺に無料で車を駐められる場所が結構あることを発見し、例によって行ってみたという次第です。温泉まで入ったのはかれこれ30年ぶり。同じ県内でもあまり行かないところはこんなもんです。


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 城下町であり宿場町であり商店街であり住宅街であり温泉街。これが全てひとつところにある温泉というのは、荒井の知る限り県内では天童と上山しかありません。しかし天童が近代以降の開発で往年の姿を留めていないのに対し、上山には藩政期の道筋が残っています。
 迷路のような街路を歩けば、武家屋敷に古い石碑、明治時代の役所跡、昭和の寂れたスナックや潰れた温泉宿、新幹線の停まる駅、古くからある公衆浴場等々、室町時代から現代に到るまでの史跡や遺物、現役の建築等々が至るところから次々に、ごっちゃになって現れます。その雑多さはさながら歴史史料をぶちまけたよう。どうやらこれが、荒井が上山の街並みに独特なものを感じた理由のようです。
 かみのやま温泉の奥深さはかの熱海温泉に匹敵するでしょう。山形県内の温泉地でも、かなりの潜在能力を秘めた場所だと感じました。ひとまず全部の公衆浴場は制覇してみたいですね。


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