何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ジャンピングドロッパー」

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またプログラムを打ち終わったのでご紹介。今回は月刊マイコン84年6月号掲載「ジャンピングドロッパー」です。
侵入に失敗したスパイが敵のビルから逃げるというストーリーがあったりしますが添え物程度。中身は昔ながらの固定画面型アクションゲームです。
ルールはいたってかんたん。スパイを操り、ビルの中に散らばる数字を0から順に全て集めれば面クリアです。ただしビル内には怪物が多数生息しているほか、天井から爆弾が降ってきたりしまして、どちらにぶつかってもアウトです。敵や罠はジャンプでかわせますが、軌道が決まっているので、着地地点を考えないとやられることが多々あります。


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ルールこそいたってかんたんですが、速いテンポで同時にいろいろなことをやらなければならないので、けっこう混乱してしまいます。そこがこのゲームの作りの上手いところで、それを支えているのがマシン語サブルーチン。複数出現する敵の移動やBGM演奏といった、時間のかかる処理はマシン語化されてまして、プログラムはきわめて快速に動きます。
ちなみに本作の作者さんは、以前紹介した「PLANET EARTH」や「アタックモスキートン」と同じ方。確かな技術力が光ります。


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プログラムの掲載が84年6月号。MSXの投稿プログラムとしてはわりと初期のものです。8x8ドットの小さなキャラクターや白一色の画面には物足りなさもありますが、それも初期の作品であることを感じさせる味といったところでしょうか。